ChatGPTの学校教育における活用のメリット・デメリット

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最近話題のChatGPT

メディアでも教材づくりの負担軽減になるなど、特集されています。

今回は実際に使ってみて、こんなことに気を付けたい!と思ったことをご紹介します。

この記事の情報は2023年3月時点のものです。

隣の芝
隣の芝

自己紹介

  • 非常勤+専任の私立教員歴は約15年!
  • 担任は10年以上経験! 修学旅行の準備・引率、大学受験の指導経験もあり
  • 教科は英語海外への引率経験もあり
  • 校務分掌教務、進路、広報、生活指導、生徒会を経験!
この記事をおススメしたい方
  • ChatGPTを初めて知った
  • ChatGPTの使い方を知りたい
  • 英語の先生向けのChatGPTの便利な活用法
  • AIの教育への導入についてのメリット・デメリットを知りたい方

ChatGPTとは何?

テキストで質問や発言をすると、返事を返してくれるAI(人工知能)です。

AI(人工知能)には大量の情報がストックされており、その情報を基に自然な言葉で返事が表示されます。

サイト自体は英語で表示されていますが、日本語テキストで入力すると、日本語で返事をもらえます。

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ChatGPTを初めて使う方法は?

https://openai.com/blog/chatgptにアクセスします。

Try ChatGPTへ進みます。

Sign upへ進みます。

Create your account(アカウントを作成)から、メールアドレス、携帯電話番号を登録。

隣の芝
隣の芝

私自身、携帯電話番号を入力することにちょっと不安がありました。。。

全部、英語のページですし…

皆様、詐欺サイトでないかなど、普段からお気を付けください。

Chat GPTの学校教育における活用のメリット|教材作成の負担軽減になる

メディアや同僚に教えてもらいましたが、英語の先生はかなり活用できそうです。

例えば、こんなことができます。

ChatGPTの答え

最初見たときはビックリしました!

また、長文問題の内容一致問題も作れます。

例えば、フリー素材の英文について、内容一致問題を作ってもらいました。

ChatGPTの答え

当初5問をと思いましたが、想像より文面が長かったので、途中で切ってしまいました。

最後に確認することは必要ですが、かなりの負担軽減になりそうです。

ChatGPTの学校教育における活用のデメリット|今のAIには質問力がない

ChatGPTを使っていて、逆にAIの方から質問されることがありません。

AIは蓄積された膨大な情報をを基に、返事を返してくれます。

一方、質問をする能力は今のAIに備わっていません。

先ほどの仮定法の問題について、最初に意向とは異なる答えが返ってきました。

ChatGPTの答え

英語の文法問題を想定していましたが、日本語の文章が返ってきました。

仮に、人に同じことを依頼するなら、こういった返事にはならないでしょう。

人ならこういった返事になるでしょうか。

  • 普通に問題を作ってくれる
  • 「英語のことはわからないよー」
  • えっ?!問題ってどういうの?高校生とかが解く問題?

というのも、人同士の会話なら、聞き手はこういったことを(無意識に)考えるからです。

  • 自分(話し手)が英語の教員であること
  • 自分(話し手)が高校生向けに英語のテスト問題を作りたいと考えていること など

あるいは、自分(話し手)も次のようなことを(無意識)に考えます。

  • 英語教師でもない初対面の人に、自分から仮定法ついて質問しない
  • 自分が英語の教員をしていることを知っている人にしか、この話題は振らない など

人同士なら情報を探りながら、コミュニケーションを完成させていくからです。

AIは便利ですが活用するために、人間側も慣れていくことが大事ですね。

AIで全ての悩みが解決できるわけではない

中にはこんな案もあります。

  • AIがあれば、最適な進路選択ができる
  • AIがあれば、生徒相談に最適な対応ができる

しかし、今のAIには「質問力」がないので、すべての問題が解決されるとは考えにくいです。

例えば、進路選択は大学の選択肢、学力だけで答えを出せる訳ではありません。

  • 既存の学問分野に当てはまらない分野を研究したい
  • 収入に対する、学費、通学定期券代、生活費など、お金に関する悩み
  • 通学圏内
  • 家庭環境、保護者の意向
  • これらの条件をどれくらい妥協できるか  など

AIはbetterな選択肢を多く提供してくれるのですが、bestな選択肢は人で生み出す必要がありますね。

今後、Society 5.0で蓄積される情報の量が膨大になれば、もしかしたらbestな選択肢をAIが提示してくれるかもしれません。

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ChatGPTの学校教育における活用のメリット・デメリットのまとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

上手に活用して、負担をコントロールしつつ、教育力の向上に活かしたいですね。

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