【英語が得意な高校生向け】分詞と関係代名詞の違い

【英語が得意な高校生向け】分詞と関係代名詞の違い

クエスチョンマークの男の子高校生への英語知識・学習法
この記事は約6分で読めます。

英文法を一通り勉強するとこんな疑問も持ったりしませんか?

分詞の限定用法と関係代名詞って同じじゃね?!

今回はこのテーマで記事を書いていきます。

隣の芝
隣の芝

自己紹介

  • 大学院の修士課程を経て英語の教員に
  • 専攻は英語学時制、助動詞、進行形をなど中心に勉強しました
  • 非常勤+専任の私立教員歴は約15年!
この記事をおススメしたい方
  • 分詞と関係詞の違いが気になっている高校生,先生
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分詞も関係代名詞も同じような意味になることがほとんど

まず,分詞も関係代名詞も(ほぼ)同じ意味になる英文を紹介しましょう。

(1)Can you see the girl waving her hand to us?
(2)Can you see the girl who is waving her hand to us?
(私たちに手を振っている女の子が見えますか。)

こういった例文を見ると,分詞も関係代名詞も同じじゃん?!って思いますよね。

では次に関係代名詞では書けますが,分詞では違った意味になる英文を紹介していきましょう。

手を振っている女の子
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関係代名詞はOKで,分詞は??な英文

先ほどの例文では関係代名詞の中が進行形になっていました。

(3)I have a sister who goes to elementary school.
(小学校に通う妹がいます)
(4)Can you see the girl who has long hair?
(髪が長い女の子を見えますか)

もし,I have a sister going to elementary schoo.と言えば,「(一時的に)小学校に通っている妹がいます。」といった意味になります。

Can you see the girl having long hair?と言えば,「(かつらをかぶるなど一時的に)長い髪の女の子が見えますか。」といった意味になります。

不自然な意味になりますね。

基本的に習慣を表したい時(今回で言えばgo),状態動詞(今回はhave)を使う場合は,関係代名詞の形にする方が多いです。

分詞にするとなぜ意味が変わるのかを考えてみます。

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分詞は名詞の前にあるか,後ろにあるかで意味合いが変わります

中学生のころは分詞1語なら名詞の前分詞+他の単語なら名詞の後ろと習ったものです。

もちろん,それは正しいルールですが,他にも気に掛けることがあります。

もう少し突っ込んだ説明をします(Cf. 安藤(2005:232ff.))。

(5)名詞の前:恒常的,分類的特徴
(6)名詞の後ろ:一時的な状態

先ほど挙げた例文は後置修飾なので一時的な状態として解釈されることになります。

ちなみに,前置修飾,後置修飾の違いを引用して示してみましょう(Cf. Quirk et al.(1985:1326)。

(7)An approaching train is dangerous.
   (近づいている電車は危ないです)
(8)The train approaching is from Liverpool.
   (近づいている電車はリバプールからです)

いつどんな時でも近づいてくる電車は危ないです。

しかし,近づいてくる世の中の電車すべてがリバプール発ではありません。

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冠詞の違いにも注目したい!!

(7)の恒常的な方の英文では不定冠詞a”が使われています。

(8)の一時的な方の英文では定冠詞”the”が使われています。

不定冠詞”a”は「何であっても1つの」という意味なので,「いつでも(=恒常的)」と相性が良いですね。

定冠詞”the”特定なので,時間的にも限定的(=一時的)という意味と相性が良くなります。(Cf. Quirk et al.(1985:1326))

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分詞で書かれた英文の解釈は一つ??

先ほどは関係代名詞を使った文がまずあって,分詞で書けるのかを考えてみました。

今度は分詞を使った文から,関係代名詞で考えるとどうなるのかを見ていきましょう。

(9)The passengers awaiting flight 26 proceeded to departure gate 5.
   Comrie(1985:57)

「26便を待っている乗客は5番搭乗口に進んだ。」という意味ですね。

関係代名詞を使うと,The passengers who were awaiting flight 26 proceeded to departure gate 5.となります。

普通はこの解釈になります。

これからお話する例はかなり特殊になります。

Comrie(1985:57f.)は別の解釈も提案しています。

The passengers who are awaiting flight 26 proceeded to departure gate 5.という解釈です。

「(今)26便を待っている乗客は(さっき)5番搭乗口に進んだ」という意味ですね。

先ほど5番搭乗口から26便が出発するはずでしたが,機材トラブルでしょうか,空港ビルに戻ってきて今待っていると言った文脈です。

飛行機に乗っている子供たち

通常,分詞は本動詞と同じ時制として解釈されます。

しかし,特殊な文脈を添えれば,こういった解釈もなくはないと言っています。

さらにComrieは分詞の時制についての別の特殊な例として,the passengers awaiting flight 26 (yesterday) proceeded to gate (5 the day before).を上げています。

カッコで書いた部分は文脈で示せるので,必ずしも分の中に書く必要はありません。

例外を出したらキリがありませんが,同じ分詞と関係詞の違いの真相に近づくヒントにはなったのではないでしょうか。

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まとめ

今回は分詞の恒常性,一時性や,時間の参照点から分詞と関係詞の違いが浮かび上がってくるような比較をしてみました。

文法書ではあっさりと扱われる部分かもしれませんが,気になった人向けにこってり扱いました。

ただ,ここに書いたことのほとんどは遭遇することがない例ですので,基本的には置き換えられると考えていいでしょう。

参考文献

安藤貞雄(2005)『現代英文法講義』開拓社. 東京.
Comrie, Bernard.(1985)Tense. Cambridge University Press, Cambridge
江川泰一郎(19913)『英文法解説』金子書房. 東京.
宮川幸久・林龍次郎(編)(2010)『要点明解 アルファ英文法』研究社. 東京.
Quirk, R., S. Greenbaum, G. Leech and J. Svartvik(1985)A Comprehensive Grammar of the English Language. Longman, London.

Comrieは日本語版が出ていますね。

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