前回は未来表現のうち意志未来を扱いました。
一度にすべては扱いきれませんでした^^;
一般的な未来表現:Will
もっとも一般的な未来表現です。
The next budget will need to be a severe one.
Leech(20043:57)
Tomorrow’s weather will be cold and cloudy.
明日の天気など、変わるかもしれないことなどにも使います。
このあと少しずつ確信の度合いが上がっていきます。
時制には現在、過去があるので、「未来時制」と言ってもいいじゃん?!って思いますよね。
でも、一般的には未来時制とは言いません。
理由は2つ。
1つめは、現在・過去と違って、意味によって表現がいろいろだから。
現在時制、過去時制は形が固定化されていますね。
(三単現のsを使うことはありますが…)
このブログページでも紹介しているように、未来の表現は意味によって、いろいろな表現方法があります。
もう一つは、動詞自体の形が変わるわけではないから。
現在形、過去形は動詞の形で意味を表します。
未来はwillを添えたり、be going toを付けるなど、動詞自体の形が変わらないことがあります。
よって、見た目が現在時制、過去時制と特徴が異なるので、「時制」としないことが一般的なのです。
未来表現は現在時制の一部とみなされます。

兆候が表れている未来表現:Be going to
今度は兆候がないと使えない表現です。
She’s going to have twins. (i.e. ‘She’s already pregnant’)
Leech(20043:59)
There’s going to be a storm. (i.e. ‘I can see the black clouds gathering’)
横に書いたi.e.とは「すなわち」という意味です。
すでに妊娠しているから,「もうじき双子が生まれるだろう」と言えます。
(根拠がないのに,なんとなく双子が生まれるねとは言えません)
また,暗雲が集まっているのが見えるから,「嵐があるだろう」と言えます。
(明日の天気をいう場合はまだ兆候が見られないので,嵐になるでしょうと言うなら,There will be a storm tomorrow.となります)
そもそもbe going toは「~に行っている(~に向かって移動している)」という表現です。
この物理的な移動の表現から派生して,「現在の兆候から未来の状況が起こるだろう」という時間的な考えが生まれました。

かなり確実性が上がる未来表現:現在進行形
現在進行形になるとより確実性があがります。
She’s getting married this spring.
Leech(20043:61)
We’re having fish for dinner.
2つめの例文と,We are going to have fish for dinner.を比べてみましょう。
現在進行形はより手筈が整っているので,すでに食材等を購入していると予想できます。
一方be going toはもともと決めていたものの,食材の購入等の具体的な準備はないかもしれません。
進行形はその名の通り,進行中の行為を表すのが一般的です。
そして進行中の行為を急に止めることはあまりありません。
例えば友人と電話をしていて「今,テレビを観ています」といった瞬間にテレビを消すことはないでしょう。
通常はテレビを観ながら話し続けるでしょう。
このことから進行形で未来を表すようになりました。
そして,急にその行為を止めることはないので確実性がやや高い未来表現となっています。

確定した未来のことに使う表現:現在形
現在形は「~します」と言い切りの表現です。
ここまでくると、確実性は非常に高いです。
Tomorrow’s Saturday.
Leech(20043:65)
Next year the United Nations celebrates the sixtieth anniversary of its charter.
The train leaves at 7:30 this evening.
カレンダーで決まっていること,公の機関や会社の予定,電車の時刻表などで使います。

日本語と少し異なるなと感じるのは,「明日私がやります」と言い切った表現は英語にするとI will do it tomorrow.などとwillになるのが自然です。
もともと決まっている場合はbe going toや進行形を使うでしょう。I do it tomorrow.とはまず言いません。
番外編:未来の時制の一致ってあるの?
He says that he will live in Tokyo in 4 years.(彼は4年後に東京に住むと言います。)
このsayを過去形にすると、時制の一致が起こります。
He said that he would live in Tokyo in 4 years.(彼は4年後に東京に住むと言いました。)
ではHe will say that …と続けると、that節の中はどうなるでしょうか?
He will say that he will live in Tokyo in 4 years.(4年後に東京に住むというでしょう。)
あまり違いが分かりづらいでしょうか?
先ほど未来表現は現在時制の一部と書きました。
よって、これからの居住について発話したいので、普通に未来表現を使えばいいのです。
時制の一致について詳しくはこちら。
英語の未来表現(単純未来)について解説しました!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ざっくりとでしたが,まとめてみました。
とにかく書き上げたいので例文が少なめだったり説明が雑かもしれませんが書いてみました。
できれば修正していきたいなと思っています。
ほかのサイトでももっと詳しく載っていたりするので,勉強になりますね。
参考文献
Leech, Geoffrey (20043) Meaning and the English verb. Pearson Longman. London.
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