初めて学校の教員,塾の先生になった人が忘れがちなポイントを紹介していきます。
おそらく,先生と呼ばれる人は大学でレポートの1本や2本,卒業論文や卒業研究を書いている人が多いと思います。
そういった大学で作った資料と中高で配布する資料で異なる点を紹介していきます。
自己紹介
紙の大きさはB5かB4横にします。
大学生以上はA4がレポート,論文,各種文書の基本的な大きさになりますが,高校生まではB5が基本になります。
紙の大きさが違うと,ファイリングが少し面倒であったり,A4とB5などサイズの違う紙を複数枚挟んで管理していると,B5など小さい紙を落としてしまったりします。
作り終えた後に紙のサイズを変えると,形式が崩れてしまうので忘れずに最初に設定しましょう。
学年,クラス,出席番号,名前を書く欄を作る。
後で生徒が提出する資料には必ず,学年,クラス,出席番号,名前を書く欄を作ります。
教員になる前は自分の名前さえ書いてあればOKでした。
しかし,教員は自分が作った資料を別の人が使います。
そこが今までと違うので慣れるまでは忘れがちです。
もし配布した資料を後で提出してもらいたい場合,名前を書く欄がないと後が大変です。
まず,名前が書かれていなければ誰のものかわからず評価もできなければ,返却も大変です。
たまに,資料を配った後に欄を作り忘れたのに気づいて「番号と名前を書いておいて」と言う教員もいます。
生徒は好きな場所に名前を書きます。左上,右上,左下,右下,左上でもタイトルの上側・下側など…。
名前さえ書いてあればなんとかなるのですが,欄がないと確認する方は1枚めくるごとに名前の位置がどこか一瞬探さなければいけません。
できればそんなストレスは避けたいです。
集計するときのことを考えてレイアウトを調整する。
小テスト,アンケート等,こちらで生徒が書いたものを確認するシーンはよくあります。
チェックをする時に用紙のどこを順に見ていくか,一定の流れがあると確認しやすいです。
例えば,穴埋め問題であっても,解答を文中に挿入させるのではなく,解答欄を用紙の右端に作っておけば,縦に目で追っていけば答えの確認ができます。
余白はぎりぎりにしない。
たまに新任の先生で,Wordの余白を1cm未満にしている人がいます。
授業中の配布資料の場合は,生徒も余白にメモを取ったり,2つ穴をあけてファイリングしたりなど,2~3cmくらいは余白がある方が便利です。
ちなみに余白1cmを切ってしまうと,印刷機にかけた時に端が切れてしまうこともあるでしょう。
また,中にはノートに貼りたい生徒もいると思いますが,プリントをノートに貼るときは端を少し切ることになります。
初めから貼り付けることを想定している場合,あらかじめ裁断機で切り落としてもいいかもしれませんね(過保護かもしれませんが)。
生徒が書き込むタイプのプリントは,空欄の幅を調整する。
ひとつ前の余白のところでも触れましたが,何か書き込みをさせたい場合は,幅を広めにしておきます。
例えば,5文字の答えを書かせたい場合は,8~10文字くらいのスペースをあけます。
また行間も広めに設定しておきます。
配布資料はノート代わりになるので,復習しやすいノートづくりをサポートできるとよいですよね。
英語の教科書の学習用プリントを作るときの例です
著作権の問題があるので,英文のところはぼかしています。
本来は単語と和訳が並ぶところを,単語 単語 とミスタイプしていました。
左側に英語,右側に日本語となっています。
実際にはB4の紙に,片面にP1とP2,裏面にP3とP4を印刷します。
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実際にはワードで以下の状態にしておいて,出版社から購入したテキストデータをコピペします。
そのまま「貼り付け」をすると,文字の大きさフォントなどもコピーされます。
貼り付けモードを「テキストのみ保持」にすると,20thのような上付きの文字も普通の文字になってしまいます。
一長一短なのでどちらが使いやすいか試してみてください。
なぜこのページ割にしたのか
表ページは本文と新出単語・熟語が確認できるようになっています。
裏ページに和訳(フレーズごとに区切ったもの),教科書に掲載されている内容確認問題,生徒が持っていない問題を載せています。
本文と和訳は見開きで見られない場所に印刷しています。
和訳見ながら英文を読むことはあまり勉強になりません。
本文と新出単語・熟語を見開きでみられるようにしたのは,英語が苦手な生徒は見開きで学習し,得意な生徒は半分に折って本文だけを見ながら学習できます。
新出単語・熟語のページはタブを使って,日本語約の縦のラインをそろえておきます。
そうすれば,日本語を隠したり,英語を隠したり,覚える学習をしやすくなります。
この辺りはどこまでこだわるかだと思います。
今の時代,タブレットで和訳を表示させようと思えばいくらでもできますので・・・。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
プリントの作り方と自分なりの作成例をご紹介しました。
ご参考になれば嬉しいです。
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