定期テストをなくすとどうなるのか?!学歴が就職活動に影響する日本では,さらに二極化が進みます。

定期テストをなくすとどうなるのか?!学歴が就職活動に影響する日本では,さらに二極化が進みます。

黒板と机学校の雑学
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定期試験の廃止により主体的学習を促そうとする学校をいくつか聞いたことがあります

「定期テスト廃止」で成績が伸びる理由

千代田区立麹町中学校では次々と大きな改革が実行されている。その目玉の一つが「定期テストの廃止」だ。

Wedge Online

定期試験廃止、じわり広がる 広島市立中、習慣化を重視

広島市立の中学校で、中間・期末の定期テストを廃止する動きがじわり広がっている。

中国新聞デジタル

正直、そんなに上手くいくとは思えないですね。

ちょっと深く解説してみます。

隣の芝
隣の芝

自己紹介

  • 非常勤+専任の私立教員歴は約15年!
  • 担任は10年以上経験! 修学旅行の準備・引率、大学受験の指導経験もあり
  • 教科は英語海外への引率経験もあり
  • 校務分掌教務、進路、広報、生活指導、生徒会を経験!
この記事をおススメしたい方
  • 定期テストはない方がいいな~と思う中学生・高校生
  • 定期テストなしに本当に生徒は勉強するの?と思う先生や保護者
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定期試験をなくしても,生徒は本当に主体的に勉強するのか

定期試験を廃止した後も単元別テストや小テストは実施している学校が多いようです。

このようなテストは評価が目的というより,あくまで生徒が自分で学習するために使われることを目的としているようです。

個人的には定期試験を単元別テストに切り替えたからと言って,主体的に学習に取り組む生徒が増えるとは思えないのですが…

大人も自分で勤務を振り返る機会があると思いますが,次につなげる人,つながらない人,いろいろだと思います。

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定期試験がなくなった後の弊害はあると聞きます。

定期試験がなくなった中学から進学してきた生徒を受け持ったことのある先生に話を聞く機会がありました。

やはりというか,その生徒の場合は学習習慣が十分身についているとは言い難いとのことでした。

個別的,主観的な話になってしまったので,できるだけ一般化した話に移そうと思います。

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人間なので自分に甘い人が多いでしょう

良くも悪くも効率的に生きるのが人間です

大人でも「宝くじが当たったら仕事をやめたいな~」,「楽して痩せたいな~」など,先に報酬のない苦労に立ち向かいたいと思える人は少ないです。

(今は報酬に知的好奇心,達成感といったことを除外しています)

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やるひとはやるし,やらない人はやらない

勉強の習慣は白黒つけられるようなものではありません。

1日数時間勉強する人もいれば,30分未満の人もいます。

定期試験の直前しか勉強しない人もいますし,定期試験の前ですら勉強しない人もいます。

定期試験廃止によって,学習習慣が変わらず毎日数時間続けられる人がいるのも確かだと思います。

ただ,先ほど書いたように集団として分析した場合,平均学習時間,その中間値等は少なくなると予想されます。

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この取り組みは,例えば偏差値70近い高校の受験を目指したり,高校卒業後に難関大学を一般選抜受験を目指したりする場合は,結果が厳しくなると予想されます。

こういった学校を受験する場合は,本人のモチベーションに加えて,ある程度は環境から与えられる緊張感によっても学習習慣が維持されると考えられるからです。

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定期試験が廃止された学校では自分が学習計画を立てる取り組みがよく紹介されますが,統計的に学習習慣が増えた,学力が伸びたというデータが見当たりません

やる子はやりますが,中間層の学習習慣が落ちると予想されます。

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うちの子はできないかもと保護者が思ったら塾に通わせる

保護者の中には,「これではうちの子は伸びない」と判断して塾に通わせる場合もあります。

学習習慣が身についているという生徒の通塾率が気になります。

塾で積極的に自習室の利用を促されたり,そもそも塾の授業コマ数が多かったりしていれば,当然学習時間は増えやすくなります

このあたりの相関関係も気になるところです。

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ちなみに,高校生を対象にした英語の授業を担当していて,英作文や英文読解に必要な文法事項は「中学生の時に塾で習いました」という生徒がほとんどです。

もし,この仮説が正しければ,定期試験の廃止による学力向上はうまくはいかないということになります。

生徒に考えさせるきっかけにはなります

学力向上,進学,その先にある就職の観点からは厳しい結果になりそうです。

ネット上の記事を読んでも,受験を意識した指導ではなさそうということは伝わります。

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生徒に自分がやるべきことを考える機会を与えることにはなるでしょう。

ただあくまで機会を与えるだけです。その機会を無にしてしまう生徒にとっては,ほとんど何も得ないまま時間が過ぎていくということになるでしょう。

ある意味それこそが本当に「教育を受ける権利」を享受していて,強制された教育ではない状態なのかもしれません。

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