コロナが流行りだして急に全国休校になったりもしましたね。
あれから約2年が立ち,現場の先生方もオンライン授業を試行錯誤してきたと思います。
しかし,生徒は家庭で授業を受けますが,教員は学校に行かないとなかなか授業がしづらいということもありました。
今回の記事では事前に準備をすれば在宅でも授業ができる環境作りの参考になればと思います。
自己紹介
在宅でのオンライン授業は黒板がない
今まで在宅で授業をやろうと思っても,黒板がないことがネックでした。
すべての授業準備の資料をPDFまたは写真で撮っておいて,見せながら授業を進めることも考えました。
しかし,ライブ感,動きに欠けます。
ささいなことですが,説明をしながらチョークで書き込んだりすると,授業に「動き」が生まれます。
パワーポイントでプレゼンをするときも,適度にアニメーションを入れたり,ポインターを使ったりしますよね??
それと同じです。
パワーポイントで作ることも考えました。
しかし,パワーポイントでの資料作りは時間がかかるので,毎日授業をこなしていくのに間に合いません。
ということで,今までは黒板をカメラで撮って,いわゆる映像授業を学校でやっていました。
在宅で黒板がなくてもできそうな方法を考えてみました。
今回はそれをご紹介します。
使用している環境・ソフト
Windows PC
Zoomのアプリをインストールしておきます。
また,私は英語なので音声CDのデータをインポートしておきます。
できればPCのスペックはそこそこ良いものの方がよいです。
自分は画面共有をする際にフリーズしてしまいました。
詳細は後述します。
iPadとタッチペン
Zoomのホワイトボード機能,画面の共有でロイロノートを使うのに使用します。
タッチペンも購入しました。
初めはペン先が金属のものを使っていましたが,書くときにツルツル滑りすぎてしまいました。
今はペン先がプラスティックのような素材のものを使っています。
今は仕事用,プライベート用に2本持っています。
Bluetoothのヘッドセット
PC本体にもマイクがついていることが多いですが,周りの音も拾ってしまいます。
学校でも家でも声がクリアに届くように準備しました。
Zoom
他にも会議アプリがありますが,学校が一括有料契約をしてくれたのでZoomを使っています。
ZoomにPCとiPadの両方でアクセスして授業を展開していきます。
つまり,参加者は生徒数+2になります。
ちなみに,Zoomは1つのアカウントで,同じ種類のデバイスから2台以上アクセスできません。
× 2台のPCでアクセス
✔ PC1台と,タブレット1台でアクセス
私はPCとタブレットで利用しているので,大丈夫なのです。
一括有料契約をしてくれているので,PCをホスト,iPadを共同ホストとして授業展開をします。
このあたりの便利さはまた後で触れていきます。
ロイロノート
学校での一括導入が必要なサービスです。
スライドや,事前に準備したPDFデータに書き込めます。
データはすべてロイロノートのサーバー上に管理されているので,PCで作ったデータをiPadで開き,iPad上で書き込むことができます。
なぜ2台で展開するのか?
PCはカメラ,参加者の管理,音声データの送信に使います
授業が始まったら出欠席の確認もPCでやってしまいます。
出欠席の効率的な確認の方法はこちらをご覧ください。
授業中はインカメラでこちら側の顔を映します。
生徒にもカメラをオンにしてもらい,勉強しているときの様子を確認をします。
また,タブレットよりPCは画面が大きいのでギャラリービューで生徒の様子の確認をします。
音声を流す場合はPCにデータをインポートしておき,「画面の共有」で流します。
初めは「音声を共有」にチェックし忘れることがあるので注意です。
チェックを忘れると自分にしか音声が流れません。
ここで,音声を流すなら「画面」を共有する必要はないのでは?と感じるかもしれません。
はい。その通りです。
一度,音声だけ流して,画面は生徒の様子を確認するためにギャラリービューのままにしました。
すぐにフリーズしました。
映像の動きが大きいギャラリービューと音声の配信はダメだったようです。
ということで,味気ないですが音声プレーヤーのソフトの画面を共有しながら,音声を流しています。
iPadは黒板替わりに使います
iPadは共同ホストとして入室しておき,黒板代わりに使います。
画面共有のホワイトボードを使えば,まさに黒板代わりです。
もちろんPCのアプリにもホワイトボードはありますが,タッチペンが使えない,基本的に画面を寝かせていないから書きづらいなどちょっとやっかいです。
ロイロノートに英語の本文をPDFで入れておけば,本文解説もスムーズです。
ちょうど対面授業時に教室でプロジェクターで本文を投影しておき,電子ペンなどで解説を書き込むイメージです。
英文の著作権のこともあるのでぼかしました。
わかりづらく申し訳ありません。
赤と青で書いた部分が自分の手書きです。
Zoomが無料契約だと共同ホストが使えず,画面共有にちょっと問題が・・・
無料契約の場合,共同ホストが使えません。
そうなると,画面共有ができるのがホストのみor参加者全員となります。
参加者全員ということは,生徒も画面共有ができてしまうということです。
ということは,生徒が画面共有で授業妨害をするということもできてしまうのです(-_-;)
授業準備でやっておくこと
意外とシンプルです。
対面とオンラインが急に切り替わることになっても,対応できるくらいの手間かなと思っています。
自分は,対面授業の際に板書のためにワードの英語の本文データを使います。
本文データは指導用データや教員用付属品として,購入または提供されるでしょう。
そのデータを行間をあけて編集しておきます。
ワードだと縦にスクロールができるので,対面授業時はワードで本文をスクリーンに投影します。
ちなみに上部の「メニューバー」はスペースを広く使いたいので,隠します。
スクリーンに対応している電子ペンを使っての解説です。
オンライン授業時はそのデータをPDFにしておけばよいだけです。
もちろん,指導用デジタル教科書を使う場合も,そのまま画面共有ができます。
まとめ
少し準備は必要ですが,これで急にオンライン授業に切り替わっても在宅で授業ができそうですね。
もちろん,通常の授業と全く同じようにはできないかもしれません。
黒板は横に広く,iPadではスペースが小さいのは事実です。
ただ,おおむね通常の授業に似た環境を作れると思います。
もっと良い方法もあるので,これを参考にアレンジしてもらえたら嬉しいです。
こちらの記事では授業の様子をカメラで撮影スタイルの準備を紹介しました。
コメント