大学受験を目指す方向けの長文読解問題です。
タブレットを横向きにすると読みやすくなると思います。
難易度:難関大レベル
CEFR:B2~C1程度

自己紹介
英語長文問題124(統計)706語+問題
印刷用PDFをダウンロードWhen people are warned about fake news, they are often told to check whether a claim is supported by statistics. Numbers appear to offer protection against deception because they seem more objective than opinions or emotional language. Yet the presence of data does not automatically make a statement trustworthy. A misleading article may quote a real survey, present an accurate percentage, and still create a false impression. The central difficulty, therefore, is not simply deciding whether a number is correct, but understanding what that number actually represents, how it was produced, and what conclusions it can reasonably support.
Consider a headline claiming that a certain habit “doubles the risk” of an undesirable outcome. The statement may be mathematically accurate, but its meaning depends heavily on the original level of risk. If an event occurs in one person out of ten thousand and later occurs in two, the relative increase is one hundred percent, even though the absolute increase remains extremely small. A reader who sees only the phrase “twice as likely” may imagine a dramatic danger that the underlying data do not justify. This does not mean that relative figures are dishonest; in some contexts, they are useful. The problem arises when a statistic is separated from the scale needed to interpret it.
A similar difficulty appears when averages are used to summarize groups. Suppose a report states that the average income in a community has risen substantially. A reader might reasonably assume that most residents have become better off. However, if a small number of very high earners have moved into the area, the average can rise even while the income of the typical resident remains unchanged. A median figure might tell a different story. Neither measure is automatically superior: each answers a different question. What matters is whether the statistic matches the claim being made. Fake or misleading news often succeeds not by inventing data, but by selecting the measure that produces the most persuasive impression. This is why two articles based on the same dataset can lead readers toward sharply different conclusions without either article containing a fabricated number.
Even apparently careful readers can be misled when they focus too narrowly on the source of a number. Checking whether a statistic comes from a university, government agency, or respected research organization is sensible, but authority alone cannot settle the issue. A reliable organization may publish a finding with important limits, while a later article removes those qualifications. A survey, for example, may accurately describe the people who answered it but not the entire population that readers assume it represents. If participation was voluntary, those with especially strong opinions may have been more likely to respond. The original researchers may state this clearly, yet the warning can disappear as the result is repeated across websites and social media.
Another source of confusion is visual presentation. Graphs can distort judgment even when every plotted value is correct. A vertical axis that begins near the lowest value rather than at zero can make a modest change look enormous; a wide time interval can hide short-term instability; and two lines placed on the same graph may encourage readers to infer a relationship that has not been established. Such choices are not always evidence of deliberate manipulation. Designers may shorten an axis to make small differences visible or combine variables to invite comparison. Nevertheless, readers should ask what impression the graphic creates before deciding what the data prove. Statistical literacy therefore requires attention not only to calculation but also to framing.
The most useful response to suspicious statistical claims is not to distrust all numbers. That would replace one form of poor reasoning with another. Instead, readers should develop a habit of asking layered questions: What exactly was measured? Compared with what? Over what period? Who was included or excluded? Is the claim about correlation being presented as if it proved cause? Could another valid measure produce a different interpretation? No single question can identify every misleading article, and even experts sometimes disagree about how evidence should be weighed. Still, statistical skepticism is strongest when it is selective rather than cynical. The goal is not to reject data, but to understand the conditions under which data deserve confidence.
Q1. What does the first paragraph suggest about evaluating numerical claims?
- The mere presence of numerical evidence makes misleading claims less likely.
- Readers should focus mainly on whether reported figures are mathematically correct.
- Reliable interpretation requires examining both data origins and warranted conclusions.
- Objective-looking figures usually protect readers from emotionally framed misinformation.
Q2. What can be inferred from the fourth paragraph about source reliability?
- Trusted institutions can prevent later reports from overstating limited findings.
- Source credibility matters, but later reporting may erase crucial qualifications.
- Voluntary surveys become dependable when respected organizations publish their results.
- Researchers’ warnings usually remain intact as findings spread through media.
Q3. Which statement is NOT supported by the passage?
- Careful skepticism asks several contextual questions before accepting statistical claims.
- Established authorities generally remove the need to inspect methodological limitations.
- Different statistical measures can produce contrasting impressions from identical datasets.
- Large relative changes may correspond to very small absolute increases.
\英文の構造をしっかり見抜けるようになりたい方はこちら/

和訳
第1段落
フェイクニュースについて注意を促されるとき,人々はしばしば,ある主張が統計によって裏づけられているかどうかを確認するように言われます。数字は,意見や感情的な言葉よりも客観的に見えるため,だまされることを防ぐ手段になるように思われます。しかし,データが示されているからといって,その発言が自動的に信頼できるものになるわけではありません。誤解を招く記事であっても,実際の調査結果を引用し,正確な割合を示しながら,それでもなお誤った印象を与えることがあります。したがって,中心的な難しさは,単に数字が正しいかどうかを判断することではなく,その数字が実際には何を表しているのか,どのようにして得られたのか,そしてそこからどのような結論までなら妥当に導けるのかを理解することにあります。
第2段落
たとえば,ある習慣によって望ましくない結果の「危険性が2倍になる」と主張する見出しを考えてみましょう。その記述は数学的には正確かもしれませんが,その意味は元々の危険性の大きさに大きく左右されます。ある出来事が1万人に1人の割合で起こっていたものが,その後1万人に2人になった場合,相対的な増加率は100%ですが,絶対的な増加は依然としてごく小さいままです。「2倍起こりやすい」という表現だけを目にした読者は,基礎となるデータからは正当化できないほど重大な危険を想像してしまうかもしれません。これは,相対的な数値が不誠実だという意味ではありません。状況によっては,相対的な数値は有用です。問題が生じるのは,統計が,それを解釈するために必要な規模の情報から切り離されたときです。
第3段落
集団を要約するために平均値が使われる場合にも,似たような難しさが生じます。ある報告が,ある地域の平均所得が大幅に上昇したと述べているとします。読者は,多くの住民の暮らし向きが良くなったのだと考えても不思議ではありません。しかし,ごく少数の非常に高所得の人々がその地域に移り住んだ場合,典型的な住民の所得が変わっていなくても,平均値は上昇することがあります。中央値を用いれば,異なる姿が見えてくるかもしれません。どちらの指標が自動的に優れているというわけではありません。それぞれが異なる問いに答えているからです。重要なのは,その統計が,なされている主張に合っているかどうかです。偽情報や誤解を招くニュースは,データそのものを捏造することではなく,最も説得力のある印象を生み出す指標を選ぶことによって成功する場合がよくあります。だからこそ,同じデータセットに基づく2つの記事が,どちらにも捏造された数字が含まれていないにもかかわらず,読者を大きく異なる結論へ導くことがあるのです。
第4段落
一見慎重な読者でさえ,数字の出所だけにあまりにも狭く注意を向けると,誤解させられることがあります。統計が大学,政府機関,あるいは信頼されている研究機関から出されたものかどうかを確認することは賢明ですが,権威があるというだけで問題が解決するわけではありません。信頼できる組織が,重要な制約を伴う研究結果を公表していても,その後の記事がそうした限定条件を取り除いてしまうことがあります。たとえば,ある調査は回答した人々については正確に記述していても,読者がその結果の対象だと思い込んでいる集団全体を正確に表しているとは限りません。参加が自発的なものであったなら,特に強い意見を持つ人々の方が回答しやすかった可能性があります。元の研究者がこの点を明確に述べていたとしても,その結果がウェブサイトやSNSを通じて繰り返し伝えられるうちに,その注意書きが消えてしまうことがあるのです。
第5段落
混乱を生み出す別の原因は,視覚的な提示の仕方です。グラフは,示されているすべての数値が正しくても,人の判断をゆがめることがあります。縦軸をゼロではなく最も低い値に近いところから始めれば,わずかな変化を非常に大きく見せることができます。広い時間間隔を使えば,短期的な不安定さを隠すことができます。また,2本の線を同じグラフに置けば,実際には証明されていない関係を読者に推測させる可能性があります。このような選択が,必ずしも意図的な操作の証拠であるとは限りません。小さな差を見やすくするために軸を途中から始めたり,比較を促すために複数の変数を組み合わせたりすることもあります。それでも,読者は,そのデータが何を証明しているのかを判断する前に,その図表がどのような印象を生み出しているのかを問うべきです。したがって,統計を読み解く力には,計算だけでなく,情報がどのような枠組みで提示されているかにも注意を払うことが求められます。
第6段落
疑わしい統計的主張に対する最も有効な対応は,すべての数字を信用しないことではありません。それでは,ある種の不適切な推論を別の不適切な推論に置き換えるだけです。むしろ,読者は段階的に問いを重ねる習慣を身につけるべきです。具体的には,何が測定されたのか。何と比較されているのか。どの期間についてなのか。誰が含まれ,誰が除かれているのか。相関関係についての主張が,因果関係を証明したかのように示されてはいないか。別の妥当な指標を用いれば,異なる解釈が生まれる可能性はないか,といった問いです。どれか一つの問いだけですべての誤解を招く記事を見抜けるわけではありませんし,専門家でさえ,証拠をどのように評価すべきかについて意見が分かれることがあります。それでも,統計に対する懐疑的な姿勢は,何でも疑うのではなく,選択的に用いるときに最も有効です。目標はデータを拒絶することではなく,どのような条件のもとでデータを信頼するに値するのかを理解することなのです。
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解説(問題文・選択肢の和訳、正解・根拠)
Q1
問題文:
第1段落は,数値を用いた主張を評価することについて何を示唆していますか。
選択肢:
- 数値的な証拠があるだけで,誤解を招く主張は起こりにくくなる。
- 読者は,報告された数値が数学的に正しいかどうかを主に重視すべきである。
- 信頼できる解釈には,データの出所と正当化できる結論の両方を調べることが必要である。
- 客観的に見える数値は,通常,感情的に表現された誤情報から読者を守る。
正答:3
根拠:第1段落
解説:
第1段落では,数字が正確であることだけでは十分ではなく,「その数字が何を表しているのか」「どのように得られたのか」「どのような結論までなら妥当に導けるのか」を考える必要があると述べられています。選択肢3の「データの出所」と「正当化できる結論を調べる」という内容は,これらをまとめて言い換えたものです。
1:本文では,実際の調査や正確な割合を用いていても,誤った印象を与える記事があり得ると述べています。そのため,数値があるだけで誤解を招く主張が起こりにくくなるという内容は一致しません。
2:本文では,数字が正しいかどうかを判断するだけでは不十分だと明確に述べています。したがって,数学的な正確さを主に重視すべきだとするこの選択肢は逆の内容です。
3:正しい選択肢です。数字の意味,生成過程,そこから導ける結論の範囲を確認する必要があるという第1段落全体の主張に一致しています。
4:冒頭では,数字は客観的に見えるため,だまされることを防ぐように思われると述べていますが,その直後に,データがあっても信頼できるとは限らないと修正しています。この選択肢は,冒頭の一般的な印象だけを筆者の結論として扱っているため不適切です。
Q2
問題文:
第4段落から,情報源の信頼性について何を推論できますか。
選択肢:
- 信頼される機関は,後の記事が限定的な研究結果を誇張するのを防ぐことができる。
- 情報源の信頼性は重要だが,後の報道によって重要な限定条件が失われることがある。
- 自発的な調査は,信頼される組織が結果を公表すれば信頼できるものになる。
- 研究者による注意事項は,研究結果がメディアに広まっても通常そのまま保たれる。
正答:2
根拠:第4段落
解説:
第4段落では,大学や政府機関など信頼できる情報源を確認すること自体は有効である一方,それだけでは十分ではないと述べています。元の研究に重要な制約や注意点が明記されていても,後の記事やSNSで紹介される際にそれが失われる場合があるためです。選択肢2は,この「情報源の信頼性は重要だが,それだけでは不十分」という留保を正確に捉えています。
1:本文では,信頼できる機関が研究結果を公表していても,後の記事が限定条件を取り除く場合があると述べています。したがって,信頼される機関が誇張を防げるという内容は本文と反対です。
2:正しい選択肢です。信頼できる情報源であっても,結果が別の媒体で伝えられる際に重要な条件や注意点が失われる可能性があるという本文の主張に一致します。
3:本文では,自発的参加の調査では,特に強い意見を持つ人が参加しやすい可能性があり,集団全体を代表しない場合があると述べています。公表主体が信頼できるからといって,この問題が解消されるわけではありません。
4:本文では反対に,元の研究者が注意点を明示していても,ウェブサイトやSNSで結果が繰り返されるうちに,その注意が消える場合があると述べています。
Q3
問題文:
どの記述が本文によって支持されていませんか。
選択肢:
- 慎重な懐疑姿勢では,統計的主張を受け入れる前に複数の文脈的な問いを検討する。
- 確立された権威ある情報源であれば,一般に調査方法上の限界を検討する必要はなくなる。
- 異なる統計指標は,同一のデータから対照的な印象を生み出すことがある。
- 大きな相対的変化が,絶対的にはごく小さな増加に対応することがある。
正答:2
根拠:第2段落,第3段落,第4段落,第6段落
解説:
本文に支持されていないのは2です。第4段落では,信頼できる大学,政府機関,研究機関が情報源であっても,それだけで調査の限界や注意点を確認する必要がなくなるわけではないと述べています。むしろ,権威のある情報源に頼りすぎること自体が問題となり得るという内容です。したがって,2は本文の立場と重要な点で一致しません。
1:第6段落に支持されています。本文では,疑わしい統計を判断する際,「何が測定されたか」「何と比較されたか」「誰が含まれているか」など,複数の問いを重ねる習慣が重要だと述べています。「複数の文脈的な問いを検討する」はその言い換えです。
2:本文に支持されていないため,これが正答です。第4段落では,権威ある情報源であっても,研究結果に制約があったり,後の報道でその条件が失われたりするため,方法上の限界を検討する必要があるとされています。
3:第3段落に支持されています。平均値と中央値のように,異なる指標は異なる問いに答えるため,同じデータセットを用いていても異なる印象や結論につながり得ると述べられています。
4:第2段落に支持されています。1万人に1人から2人になる例では,相対的には100%増加していても,絶対的な増加は非常に小さいと説明されています。
\他の難関大レベルの英語長文にも挑戦したい方はこちら/

まとめ|英語長文読解問題+αの問題で大学受験を頑張りぬこう!
お疲れさまでした!
もし、作ってほしい問題形式があれば、コメント欄に書いてもらえると嬉しいです!
コメント読ませてもらいます!
これからもコツコツ頑張っていきましょう!
\難しい英文を「なぜそう読むのか」から理解し、正確に読み解く力を鍛えたい方におすすめ/
\長文を「なんとなく」ではなく、読み方から学びたい方におすすめ/
他にも問題を少しずつ増やしています
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