大学受験対策|英語 長文読解問題27 難易度:★★☆☆☆

テストを受けている日本の高校生 長文読解問題
この記事は約10分で読めます。

大学受験を目指す方向けの長文読解問題です。

タブレットを横向きにすると読みやすくなると思います。

難易度:★★☆☆☆

隣の芝
隣の芝

自己紹介

  • 非常勤+専任の私立教員歴は約15年!
  • 担任は10年以上経験! 修学旅行の準備・引率、大学受験の指導経験もあり
  • 教科は英語海外への引率経験もあり
  • 校務分掌教務、進路、広報、生活指導、生徒会を経験!
この記事をおススメしたい方
  • 最初はおよっ?!って思う?😕
    大学入試レベル長文問題にチャレンジしたい受験生
  • サクッと解ける!
    短めの長文問題を探している受験生
PR

問題

Education is sometimes called a service, because teachers and schools provide knowledge and skills to students, just as businesses offer products to customers. In many ways, it is similar: students pay tuition fees, and teachers or professors must meet certain standards to keep their jobs. Some people argue that, when students pay for education, they become like customers expecting good service. They want schools to listen to their needs and to prepare them for future careers.

However, others believe that education should not be treated exactly like a business. They say that learning is not only about money or customer satisfaction. It also includes personal growth and moral development. Teachers try to help students learn important values and become responsible citizens. If we see education only as a business, these people worry that schools might focus more on profits than on teaching.

Despite these different opinions, many schools today use ideas from the business world. For example, some schools carry out regular surveys to see if students are satisfied with their classes. They also try to provide better facilities and technology to compete with other institutions. In this way, modern education can resemble a service industry.

So, is education a service like any other? It depends on how we view the role of schools and teachers. Education can be a kind of service, but it is also a social responsibility that influences the future of society. Therefore, we should treat education with care and respect. In the end, education is more than just a transaction; it helps shape individuals and communities for generations to come.

Q1. Which statement describes a major worry about viewing education solely as a commercial venture?

  1. Some think teachers should receive income only from tuition payments, ignoring ethical guidance for pupils.
  2. Some fear that emphasizing money too strongly might reduce personal and moral support for students.
  3. Some suggest that raising course fees directly guarantees greater academic performance for every learner.
  4. Some believe that overall growth can still develop when education becomes purely transactional.

Q2. Why do people often compare modern education to a typical service industry?

  1. Many educators propose eliminating all tuition payments to raise overall school standards substantially.
  2. Certain instructors concentrate solely on expanding service options and disregard core teaching responsibilities.
  3. Families often expect educators to remove homework tasks without reflecting on broader educational aims.
  4. Students pay for learning, leading them to see themselves as customers seeking valuable guidance.

Q3. Which of the following statements does NOT align with the information presented in the text?

  1. Students rarely pay any fees for classes, making formal education completely free for everyone.
  2. Many schools try to collect regular feedback from pupils to enhance courses and outdo competitors.
  3. Teachers and institutions offer instruction and standards, while tuition often makes learners feel like consumers.
  4. Education is more than a business deal, because it influences both individuals and the broader society.
PR

和訳

教育はしばしばサービスと呼ばれることがあります。というのも、教師や学校は企業が顧客に製品を提供するのと同じように、生徒に知識やスキルを提供しているからです。多くの点で類似しており、生徒は授業料を払い、教師や教授は仕事を続けるために一定の基準を満たさなくてはなりません。生徒が教育にお金を払うとき、彼らは良いサービスを期待する顧客のようになると主張する人もいます。こうした人々は、学校が生徒のニーズをよく聞き、将来の職業に備えさせることを望みます。

しかし一方で、教育をビジネスとまったく同じように扱うべきではない、と考える人々もいます。学びはお金や顧客満足だけに関わるものではない、と彼らは言います。そこには個人の成長や道徳的な発達も含まれるのです。教師たちは、生徒に重要な価値観を学ばせ、責任ある市民に育てようとします。もし教育をただのビジネスとしか見なさないならば、学校が教えることよりも利益を優先するかもしれない、と彼らは懸念します。

こうした意見の相違はあるものの、今日では多くの学校がビジネスの世界のアイデアを取り入れています。たとえば、ある学校では生徒が授業に満足しているかどうかを知るために定期的なアンケートを実施しています。また他の教育機関に負けないよう、より良い設備や技術を整えようとしている学校もあります。このように、現代の教育はサービス産業に似ている部分があるのです。

では、教育は他のあらゆるサービスと同じなのでしょうか。それは学校や教師の役割をどう考えるかによります。教育は一種のサービスと言えますが、同時に社会の未来に影響を及ぼす社会的責任でもあります。だからこそ、私たちは教育を注意深く、そして敬意をもって扱う必要があるのです。最終的に、教育は単なる取引以上のものであり、世代を超えて個人や地域社会を形作る力を持っています。

解答と解説

Q1

問題文の日本語直訳

教育を専ら商業的な事業と見なすことについての大きな懸念を表しているのは、次のうちどの記述ですか?

選択肢の日本語直訳

  1. ある人々は、教師は生徒への倫理的指導を無視し、授業料からの収入だけを得るべきだと考えている。
  2. ある人々は、お金を強調しすぎると、生徒の個人的および道徳的支援が減ってしまうのではないかと恐れている。
  3. ある人々は、授業料を引き上げれば、あらゆる学習者の学業成績が直接的に向上すると主張している。
  4. ある人々は、教育が完全に取引のようになっても、総合的な成長は依然として発展しうると考えている。

正答:2

根拠

第2段落では、「学びはお金や顧客満足だけではなく、人格形成や道徳面の成長も含む」という主張があり、教育をビジネスとみなすことでこれらが軽視されるのではないか、という懸念を示しています。よって「金銭的側面ばかり強調すると、生徒の個人面・道徳面を支える力が弱まるかもしれない」という内容を含む選択肢2が正解になります。


Q2

問題文の日本語直訳

なぜ人々は現代の教育を典型的なサービス産業としばしば比較するのでしょうか?

選択肢の日本語直訳

  1. 多くの教育者が、学校の全体的な水準を大幅に向上させるために、すべての授業料を廃止することを提案している。
  2. 特定の教員はサービスの選択肢を広げることだけに集中し、教育の中核的責任を無視している。
  3. 家庭はしばしば、教育的な目的を深く考えずに、宿題を出さないよう教師に求めている。
  4. 学生は学習にお金を支払うため、自分を価値ある指導を求める顧客とみなすようになる。

正答:4

根拠

第1段落では、「授業料を払う生徒がサービス提供の顧客のような立場になる」という考え方に言及しています。そのため、学生が自身を顧客のように捉えるという選択肢4が、この比較の理由として最も適切です。


Q3

問題文の日本語直訳

以下のうち、本文の情報と合致しないのはどれですか?

選択肢の日本語直訳

  1. 学生が授業料をほとんど払わないため、公式の教育があらゆる人に完全に無料で提供されている。
  2. 多くの学校は、授業を改善し競合校に勝つために、定期的に学生からのフィードバックを集めようとしている。
  3. 教師や教育機関は教授や基準を提供し、授業料が学習者に消費者感覚を抱かせることが多い。
  4. 教育は単なるビジネス上の取引以上のものであり、それは個人や社会全体に影響を及ぼすからである。

正答:1

根拠

  • 選択肢1は「教育がほとんど無料」という内容であり、本文中ではそのような事実や示唆は一切なく、むしろ授業料を支払うことが前提として描かれているので、本文と合致しないため正答(本文に当てはまらない選択肢)となります。
  • 選択肢2は第3段落に「学校が生徒の満足度を把握するための調査を行い、他校と競争している」とある点に対応しています。
  • 選択肢3は第1段落で「教師・学校が知識やスキルを提供し、生徒が授業料を払うことで顧客のようになる」という記述に通じています。
  • 選択肢4は第4段落の「教育は取引以上のものであり、個人や社会を形成する」という考え方に対応しています。
PR

次につながる勉強をしよう!

お疲れさまでした!

もし、作ってほしい問題形式があれば、コメント欄に書いてもらえると嬉しいです!

コメント読ませてもらいます!

これからもコツコツ頑張っていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました