よく大人は子供に「将来やりたいことはないのか?」と聞きます。
子供は答えます。「別に・・・」と。
私自身もものすごく何かにあこがれて,何が何でも今の仕事に就いたわけではありません。
だから、将来やりたいことが分からない子供の気持ちがわかる気がします。
そんなやりたいことが見つからない人に少しだけ将来のことを考えるきっかけを提案できればなと思います。
自己紹介
職業の決め方|文理選択をする高校生向け 文理選択前に職業を考える理由
文理選択前に職業を選ぶワケ
それは、文系ではなれない職業が多いから。
以前、こんな生徒がいました。
なれなくはありませんが、かなり厳しい選択になるでしょう。
薬剤師になるために、日々の文系の授業に加えて、理系の生徒が勉強していることを自学することになります。
毎日、学校では6時間授業があるので、(体育などを差し引いて)4,5時間の勉強を自分で確保するのはかなり厳しいです。
建築に進むためには物理は必要不可欠で、これも自学することになります。
これも、物理選択の生徒が当たり前に学校で勉強している内容を、自習の時間に勉強します。
ここまでやってスタートラインに立つことになります。
もともと理系を選んだ生徒、もともと物理を選んだ生徒も家や予備校の自習室で自学自習の時間を確保します。
専門性からずれた選択をすると、かなり分が悪いことが伝わるでしょうか。
ではとりあえず理系を選んでおくのがよい?
文系ではなれない職業があるなら、とりあえず理系を選択すればいいのでは?と思うかもしれません。
理系に向いていれば、それもありです。
ただ、
などであれば、理系に行ってもつらいだけです。
得意教科など、自分の適性も考慮しましょう。
職業の決め方|文理選択をする高校生向け まずはどんな職業があるか知る
世の中にどんな仕事があるか知らないと選べません。
そのために,世の中にどんな仕事があるかまずは調べましょう。
といってもすべての仕事を調べつくすことはできません。
自分に合ってそうな仕事をいくつか調べてみるとよいと思います。
詳しくは後で書きますが,質問に答えると向いていそうな仕事がわかるウェブサイトもあります。
そういったもので,10個くらい仕事を知るところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
もしかしたらその仕事、なくなっているかも・・・
また,society 5.0などという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
今ある仕事が10年後,20年後になくなるかもしれません。
だから、今存在する職業から選ぶという考えが間違っていると唱える人もいます。
その考えは一理あります。
しかし、自分の将来像が見えないのに選択肢が提示されないのは酷だなとも思います。
よく「起業をする場合もまずは会社員をやってから」と聞きます。
同じように今ある職業の中でまずは考え,歳を重ねるごとに新しい仕事を生み出せばよいでしょう。
職業の決め方|文理選択をする高校生向け やりたくないことは選択肢からなくす
そんなわけで,まずは今存在している仕事をベースに考えますが,やりたくないことは無理に選ぶ必要はありません。
学校では様々な教科を勉強します。
そのメリットの一つが,(ある意味,無理やり)様々なものに触れることで,向き不向きを判断できる機会を得られることです。
今までの学校生活,習い事,家でのお手伝いなどあらゆる経験は,向き不向きを判断するきっかけになります。
そのためにも,若い時は少し嫌だなと思うことでもいろいろなことに挑戦しておいたほうがよいでしょう。
よく大学生のうちにいろいろなアルバイトをしておいたほうがよいという話も聞きますが,その通りだと思います。
職業の決め方|文理選択をする高校生向け 収入で選ぶ
それでもなかなか絞れない人もいるかと思います。
そんな人は収入で絞ってみてはいかがでしょうか。
本音ではやはりお金は大切です。
平均年収がわかるサイトもあります。
多くの人にとって職業は生活するお金を稼ぐためのものです。
年収は明らかになっていない部分が多い情報なので不確実ではあります。
しかし、参考にすると日頃の勉強のモチベーションも上がるかもしれません。
職業の決め方|文理選択をする高校生向け ネットの情報と人伝の情報
今は中高生向けに,適職・適学チェックなどがあります。
こういったネットの情報を頼りにするのももちろんありです。
また家族や友人など自分をよく知る人に相談してみてはどうでしょう。
もしかしたら,「無責任に向き不向きを率直に話してくれる人」の方がいいアドバイスを得られるかもしれません。
学校の先生は後で「先生が向いているからその道に進んだのに全然だめだったじゃん」などとクレームになることを恐れて,あまり明言をさけるかもしれません。
身近だけど発言に責任を負わなくてもよい,だけどある程度信用できる人,数人に聞いてみてもいいかもしれません。
職業の決め方|文理選択をする高校生向けのまとめ
将来のことを自由に考えられるのは戸惑いがある反面,大人からすると羨ましいものです。
ぜひ選べる自由を手にしているうちに,いろいろ行動してみてください。
本題からずれますが,学校の教員募集についてこんな記事を書きました。
教員が一つの選択肢になりそうでしたら読んでみてください。
コメント