人によっては学校の先生は休みが多くていいなと思っているようです。
最近はいろいろなメディアでそうでもないことが知られるようになりました。
今日は春休みに教員が何をしているか書いていきます。
自己紹介
春休みに教員は、そもそも勤務時間となっている
公立の学校はかつて教員の自宅研修が認められていました。
ただ,今は世論の風当たりが強くなったせいなのか,通常勤務となっています。
また昔は土曜も学校がありましたが,今は原則,土日はお休みです。
(土曜日に授業がある学校は,「研究日」という名で半日~1日拘束時間としない場合が多いです。)
私立学校は学校ごとに就業規則があるので,柔軟な学校はあります。
ただいずれにしても授業がないので有休を消化しやすい期間ではあります。
では実際には何をしているか見ていきましょう。
授業がない春休みだから部活の大会などがある
顧問になっていない教員はまずいないと思いますので,多かれ少なかれ部活があります。
また,長期休暇中は大会が行われます。
有名な大会は「春のセンバツ甲子園」でしょうか。
もちろん全国大会の前には地区の予選大会があります。大会以外にも合宿の引率もあります。
春休みは新学期の準備期間!先生も授業準備をする
生徒の登校が始まるとじっくり授業の準備をすることは難しいです。
特に4月は住所・緊急連絡先,健康調査,個人情報の同意書など回収物が多く,必要事項が記入された状態で全員が提出しているかなどのチェックがあります。
係・委員会決めをし,後で指導要録や調査書に書けるよう情報をまとめておきます。
また居住地の奨学金を申請するため成績証明書が欲しいなど,生徒・家庭から依頼される証明書の作成もあります。
年度初めは保護者会を実施することも多く,資料や話すことの準備もあります。
授業をやりながらそういった事務作業を行うので,予習,配布資料・小テストの準備は長期休暇中にやっておきたいです。
自分の場合は1学期分の授業準備を春休みとGWに分けて済ませていました。
春休みに教員は学校行事の準備をする
これは担当している分掌にもよります。
春は遠足を入れている学校が多いですが,事故,トラブル等がないように遠足の下見をしておく学校もあるでしょう。
進路指導部は進路ガイダンスなどを実施する場合はそのスライドを準備をします。
新入生に配布するため,学校の様子をまとめた冊子を作っておく学校もあるでしょう。
また高校の場合,進学実績を校内外に公開するために卒業した生徒の進路を最終確認します。
生活指導部は新入生に向けて校則の説明をする準備をします。
また学校によっては新年度に警察の方をお呼びして講演会を行なうこともあります。
その準備をします。
広報部は受験生に配布するパンフレットの最終確認をしたり,学校のウェブサイトの大きな修正をします。
ミスがないかの確認をしつつ,進路指導部が集計した最新の進学実績を反映させます。
教務部は時間割を作ったり,出席簿を各担任に渡したり,私立中高では非常勤講師が多いので講師連絡会の準備をしたりします。
学校のシステムに教科,担任のクラス,校務分掌,顧問をしている部活動,担当している委員会などを入力して,データの閲覧・入力権限を設定するのも教員が担当するかもしれません。
春休み中の学級担任の先生の仕事は?
また,新年度に担任をする人は出席番号順の座席表を作ったり,出席簿にクラス名を書いたり名表シールの貼付したりなど生徒の登校を待たなくともできる帳票の準備をします。
旧年度に担任をもっていれば指導要録の仕上げもこの時期になります。
指導要録とはクラスの生徒について,人物的な特徴,学業成績,学習面の取り組み,部活動やボランティア活動の取り組み,英検などの資格の取得状況などを記録しておくものです。
生徒一人一人書くのでなかなか大変です。
冬休みくらいから書き始めます。
学校によっては春休みに入る前が〆切となっているところもあるかもしれません。
また,出席簿は学期ごとに出席,欠席,遅刻,早退,出席停止・忌引の数を集計するので,その作業もあります。
生徒がいない春休みだから、教員は休暇を申請しやすい時期
仕事はいろいろありますが,それでも生徒がいないと授業,生活指導,ホームルーム,生徒同士のトラブル対応などがありません。
有給休暇を取って,お休みできる日は休んでおきましょう。
4月になるとまた怒涛の日々がまっています。教員にやりがいを感じていて,やる気満々の人ほど,緊張の糸が切れた時に肉体的・精神的に病気になったりします。
休めそうな時は趣味の時間を作ったり,学生時代の友人と会ったりして,気分転換をしましょう。
また時間にゆとりがあるから,普段は読めない本を読んだり,映画を見たり,仕事とは違った角度での自己研鑽ができるといいかもしれません。
春休みの教員の動きはいかがでしたか?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
書いてみましたが,ほとんどの教員に当てはまること,部署ごとにそれぞれ抱えている仕事など様々だと改めて思いました。
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