夏休み,冬休み,春休みは授業がない貴重な時間です。
冬休みの間に何をやっておくかで3学期にスムーズに仕事ができるか変わってきます。
今回は冬休み中に教員が済ませておいた方がよい仕事を私見ながらお伝えします。
自己紹介
冬休み中の学校の先生の仕事|授業の準備
私の場合,冬休みに3学期分すべての授業準備を済ませておきます。
学期中は当然授業があり,授業をやりながら授業の準備をすることはできません。
担任であれば朝と帰りのホームルームがあります。
また,進路ガイダンスなど細かいものも含めれば,何かしらの授業以外の行事がほぼ毎週あります。
その準備や確認作業に時間を使うことになります。
冬休み中は打ち合わせをしたい先生が全員集まるとは限りません。
部活の試合であったり,生徒がいないので私用をいれて有休をとる人もいます。
だから,人が集まらないと進められない仕事は学期中のほうが良いのです。
授業準備をまとめて済ませることには良し悪しはあります。
全て準備をしておけば,3学期は準備した「貯金」を切り崩せばいいのです。
特に教員が講義形式で授業をしたり,生徒が演習し教員が解説するタイプの授業は前もって準備しておいた方がいいでしょう。
最近はいわゆるアクティブ・ラーニングの一種で生徒が調べ学習をして先生がフィードバックしたり,討論型の授業をする場合があります。
この場合は,授業の準備が難しいかもしれません。
前もって準備できそうな項目をあげてみました。
冬休み中の学校の先生の仕事|部活動
練習計画を事前に立てているので,現役の先生でやり忘れることはない仕事でしょう。
活動場所にずっといるかどうかは校内での立ち位置によって変わるでしょう。
自分が技術指導者かどうか,顧問の人数,怪我等の危険性などです。
冬休みは大会等もある時期なので,その引率がありますね。
冬休み中の学校の先生の仕事|担任の事務作業
2学期も出席簿を完成させなければいけません。
出席簿は毎日記入することに加えて,月単位,学期単位で合計の数字を記入します。
その集計の作業をするのが学期終わりの終業式か,その後の長期休みになります。
また冬休みはそろそろ指導要録を書き始める時期です。
指導要録とはクラスの生徒について,人物的な特徴,学業成績,学習面の取り組み,部活動やボランティア活動の取り組み,英検などの資格の取得状況などを記録しておくものです。
生徒一人一人書くのでなかなか大変です。
3学期の活動は書けないかもしれませんが,2学期までの活動は書いておきましょう。
1日5人分などとノルマを自分に課して進めておきたいです。
3年生をもっていれば一般選抜受験に向けて調査書も仕上げの時期になります。
これも指導要録と同じように一人一人違うものなので,夏休みくらいから少しずつ書いておいて冬休みは仕上げというスケジューリングにしたいですね。
冬休み中の学校の先生の仕事|校務分掌の仕事
高校の場合,3学期は自校の入試になります。
中学校,受験生・保護者,塾からの電話対応があります。
この時期,受験生・保護者からは「2学期の成績が出たので,それを踏まえて初めて受験を検討しました」や,「インフルエンザで受験できなかった場合はどうすればいいですか」などの問い合わせが多いです。
中学の先生からは,受験を休んでしまった場合の対応,調査書の書き方についての質問が多いですね。
塾からは受験生・保護者からの質問と似たようなことが多いです。
他にも3学期に行う行事について,一人でできる準備をしておきます。
3学期と言えば,三年生を送る会,もしかしたら修学旅行,各種模試などでしょうか。
例えば,三年生を送る会で球技大会をするならば,男女比で不利のないような対戦表を作っておいたり,トーナメント表を作ったりです。
年によってクラス数が異なる場合は,試合数が異なるので決められた時刻までに終えようとするなら,1試合当たりの時間を短くする工夫を考えなければいけません。
また審判,招集,見回り指導など先生の役割分担も作っておくことができます。
他にも出席簿を完成させた後に,間違えなく記入されているか相互確認の点検作業があります。
冬休み中だから学校の先生も年休が取れる?!
最近は公立の学校でも閉庁日に合わせて業務を止めています。
人間,仕事だけやっているといつかは壊れてしまうので,真面目な人ほどお休みしましょう。
また,普段はゆっくり読めない本を読んだり,仕事とは違った角度の自己研鑽をしてみてもいいかもしれません。
仕事モード!ってなると心が疲れてしまうので,あくまで新鮮な気分を味わうために,新しいことを勉強してみてはいかがでしょうか?
冬休み中の学校の先生の仕事についてのまとめ
3年生を担当すると,調査書やら受験生からの相談やらで少し落ち着かないかもしれません。
それでも,年末年始があるので一番休みが取れるのが冬休みだと思います。
オンとオフを切り替えて,お仕事に取り組みたいですね。
コメント