日本で学校に行ったことのない人はごく少数なので,なんとなく学校がどんなところか印象をそれぞれ持っている人が多いと思います。
ただ,生徒・保護者には見えない部分がありその一つが会議です。
今回は会議にフォーカスして書いてみます。
自己紹介
学校の会議は何を話し合う??
会議というと,話し合いをして何か組織としての結論を出すイメージがあります。
会議(かいぎ)は、関係者が集まり、特定の目的(議題)に関して意見交換・審議し、合意・施策などの意思決定をすること、およびその物理的構成員の集まりを意味する。
ウィキペディア 会議
学校の会議では検討・討議事項もありますが,単なる連絡事項の伝達が多いなと思います。
最初は「果たしてこれは『会議』なのだろうか,単なる連絡事項では?」と思いました。
今はこういうものなんだなと気にしていません。
逆に,事前に主任級以上の先生や委員会組織で下準備をしているからできることなので,一つ一つのことについて集まってから「さぁどうしましょう?」とするより効率的なのかなと感じています。
学校での会議の種類
教科会議
教科会議は国語や数学など,教科単位で話し合いが行われるんだろうなとイメージつきやすいのではないでしょうか。議題はいろいろです。
連絡事項が6~7割,検討事項が3~4割くらいの割合かもしれません。
10人以下の小規模になり,各教科の指導方針にかかわるので,話し合いがやや多い種類の会議と思われます。
各分掌会議
教務部,生徒指導部,進路指導部など分掌と呼ばれる単位で行われる会議です。
分掌会議は部署にもよりますが,7割~9割が連絡事項で,1~3割が検討事項になるかなと思います。
部署によっても変わると思います。
基本的には年度初めに各分掌での役割分担が伝えられます。
それだけで終わることもありますが,何か年度途中に審議することがあれば会議が開かれます。
例えば,生徒指導部では生徒が校則違反をしたとき,審議しなければいけません。
進路指導部では模試の結果の分析会が開かれることもあるでしょう。
広報部の仕事の一つになるホームページの制作についてまとめてみました。
各種委員会の会議
委員会は複数の教科や分掌が横断的に審議するときのための組織です。
委員会の会議は検討が主になります。
連絡事項の伝達が主な目的ではありません。
例えば年間行事は複数の部署にかかわるので,各部署の主任が委員会のメンバーになります。
また,教務部の中の一部の人だけがかかわる審議事項についてはメンバーを選出して委員会として話し合いがされることがあります。
職員会議
職員会議は全専任教員(一部または全事務員も参加)が参加する会議です。
職員会議は基本的に連絡事項で終わります。
全専任教員が集まって,あーだこーだと議論を始めても話はまとまりません。
ほとんどが例年通りに行われている行事や成績処理などの事務作業を確認のため連絡事項として流されます。
ちなみに,この会議は法的にも位置づけされています。
第四十八条 小学校には、設置者の定めるところにより、校長の職務の円滑な執行に資するため、職員会議を置くことができる。
学校教育法施行規則
2 職員会議は、校長が主宰する。
小学校とかかれていますが,中学校・高校も同じです。
この通り基本的に議題について意見を言うことはできません。
朝の打ち合わせ
会議というほどの長さではありませんが,朝のHR前にその日の行事,生徒への連絡事項等について打ち合わせがあります。
学校の会議についてのまとめ
会議や打ち合わせにかけている時間は短い週で2時間,会議が沢山ある週で4時間くらい割いていると思います。
○○主任や教頭になると会議の種類も増えるので,週当たり最低でも5時間くらいは割かなければいけないかもしれません。
それぞれの会議の出席者数,議題・連絡事項によって進め方は異なります。
日本の会議の悪しき習慣として終わりの時刻を決めないことですが,学校は保守的な場ゆえ,効率的に会議が進まないことが多いと感じます。
着地点を見据えて会議の目的を発揮させることで,効率的に時間を使いたいですね。
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