英語は「人にさせる」という表現が多いです。
英語を勉強してきた人は、使役動詞を思い浮かべるかもしれません。
それ以外にも「~させる」という表現はあります。
そんな英語の特徴を見ていきましょう。
自己紹介
日本語は英語に比べて「人に~させる」という意味が少ない
よく高校1年生くらいが書く間違った英文です。
- He is exciting.(「彼はワクワクしている」と言いたい)
最初の文を正しくすると,He is excited.になります。
無理矢理、日本語にすると,「彼はワクワクさせられている。」です。
日本語はそんな表現をしないので回りくどいですよね。
自分が高校生の時だったか,教科書に 吉野弘さんの“I was born”を読みました。詩の内容,評論のことはわかりかねますが,英語を理解するには良い説明だと感じています。
学校でよく習う英語の「人に〜させる」の表現:使役動詞
今度は使役動詞のパターンを見てみましょう。
中学、高校のときに英文法の時間に勉強したでしょう。
こちらはより「~させる」という印象が強いかもしれません。
The society made him president.(協会は彼を会長にした。)
https://eigogakusyu-web.com/grammar/120/
この例文は引用したものなので,正しい英文ですが高校生の誤りでは以下のようなものがあります。
- He made president the society.
- 並び替え問題でHim made president the society.としてしまうことも。
間違えた人に理由を聞いてみると大体こんな説明をされます。
会長になったのは「彼」だから主語はHeのはずという心理から主語を決めてしまうのでしょう。
そして「彼」が会長職を全うする,作り上げるというイメージでmakeを使えば良いだろう。
the societyは置き場所に困ったので最後に置いたといったところです。
映像×個別【大学受験ディアロオンライン】なぜ日本語と違って英語は「人に~させる」の表現が多いの?
日本語の考え方で,「人に影響を与えるのは人」という概念があるのではと感じています。
英語は物事が人に影響を与えるといった表現もあります。
いわゆる無生物主語です。
- The book excited me.(その本は私をドキドキ、ワクワクさせた。)
という文はそのまま解釈すると日本人には違和感があります。
さらに,「〜させる」という表現は「具体的な指示を伴ったものの方が自然」であるとも思っています。
- He excited me.(彼は私をドキドキ、ワクワクさせた)
どちらかというと,「私は彼を見てドキドキ、ワクワクした」と言う方が自然な気がします。
良く年配の人ほど「見て学べ」「先輩のやることを見て盗め」など言われたりします。
影響を発信する方が主体になるのではなく,影響を受ける方が積極的に情報を取りに行くのが日本スタイルなのかなと思ったりしています。
具体的な指示のある「〜させる」は自然になります。
Mr.Taylor made his students read the book written in English.(テイラー先生は生徒たちに英語の本を読ませた。)
https://juken-mikata.net/how-to/english/causative-verb.html
使役動詞です。
中学、高校のときに英文法の時間に勉強したでしょう。
こちらはより「~させる」という印象が強いかもしれません。
人が具体的な指示を出して,別の人に何かをさせる場合は,英語でも日本語でも同じニュアンスになると思います。
英文法は歴史,文化,概念もひっくるめて学ぼう
単純に英文法はダメという人は,ただ文法用語を覚えさせられ,ひたすら表現につながらない問題演習をさせられてきたのかなと察しています。
語学を勉強する上で文法は絶対に必要です。
それでも英文法は必要の記事でも書きましたが,語学の勉強は体系的な学習と,実践的な学習の両方が欠かせません。
知り合いのネイティブスピーカー(マルチリンガルの方で母語以外の言葉も勉強してきた方)も同じことを言っていました。
日本人の感覚で通用しない部分は,「その言葉はこういった言い回しをするんだ〜」と勉強した方が早いです。
いつまでもフィーリングに任せないで,勉強することは勉強していきましょう!
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