【徹底解説】学校の卒業式の予行練習はいらない?休むとどうなる?

卒業式の看板 学校の先生の仕事
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卒業式の時期になってきました。

卒業式は予行演習を行う学校がほとんどでしょう。

生徒の中には予行は何のために行うの?と思う人も多いのでは。

今回はこの辺りを書いてみようと思います。

この記事をおススメしたい方
  • 正直、卒業式の予行は休みたいなーと思っている卒業生
  • 教員として初めて卒業式に参列する先生
  • 卒業式の裏舞台に興味のある保護者の方

そもそも卒業式はもっとラフでいい?

卒業式は堅苦しいし、ずっとじーっとしていなければいけないので嫌だと思うかもしれません。

そうですね、私もそう思います。

狭苦しい中、校長先生のを聞きます。

百歩譲って校長先生の話は聞くとして、初めて顔を見る来賓の人の話を聞くこともありますね。

卒業証書授与、記念品授与も時間がかかります。

そうです。

卒業式は面倒なんです

しかし、人間は節目ごとにけじめをつけないと逆に生きづらいのかなと思っています。

「これから高校生活が始まるぞ!」という気持ちのスイッチを入れるために入学式があります。

そして「これで高校生活が終わり、次のステップに進むぞ!」と次のステージに進むために卒業式があります。

その他、始業式,終業式、学校行事の開会式、閉会式などはけじめをつけるために実施しています。

生きていくうえで環境の変化は避けられないですし,そこに気持ちの切り替えは必要になるのかなと思っています。

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ちなみに学習指導要領には,以下のように載っています。

儀式的行事

 学校生活に有意義な変化や折り目を付け,厳粛で清新な気分を味わい,新しい生活の展開への動機付けとなるような活動を行うこと。

小学校学習指導要領 第6章 特別活動中学校学習指導要領 第5章 特別活動高等学校学習指導要領 第5章 特別活動より

 子供にとっては面倒に思うかもしれませんが,厳粛に行う方がよいでしょう。

卒業式の予行練習はいらない?

卒業式が大切なのはわかりました。

でも卒業式の予行っているの?

規律、気をつけ、礼の練習しかしないじゃん!

確かに、一般の卒業生は入場・着席し,「卒業生起立!」のタイミングで立って,退場していくだけです。

そこまで難しい動きではありません。

よりきちんとした学校でも,全体がそろうように練習する程度でしょう。

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ただ,教員や代表生徒などにとっては変わってきます

教員

  • 式進行の順番を確認
  • 卒業生が入退場する際の誘導手順
  • マイクの音量調整(特に一つのマイクで次々に話をする場合は,話す人によって音量の調整が必要です)
  • 照明の位置
  • 卒業生や来賓の方の名前を呼ぶ順番と読み仮名 など

それぞれの係で確認することがたくさんあります。

代表生徒

  • 卒業証書や記念品の受け取り方や所作
  • お辞儀をする場所など
  • 送辞,答辞の際の立ち振る舞い など

実際の会場で練習しておいた方が,当日間違えが起こりにくく厳粛に執り行うことができます

挨拶は冒頭と最後の部分だけ読み上げることが多いので,予行の時間は当日に比べて短くなると思います。

ただ,本番で校歌などを歌う学校は,歌の練習の時間があったりするので, 2/3くらいかと思います。

卒業式の予行練習はいらない?一般の卒業生まで巻き込む必要ある?

これは正直、意見が分かれるところですね。

なんで入学式の予行に新入生は呼び出されないのに、卒業式は全員で予行をやるの?って思うかもしれません。

全員で参加する必要がない派の意見

まず規律、気をつけ、礼なんて言われればすぐにできるし、何時間も拘束する必要はないのでは?と思うでしょう。

また当時にちょっとした間違えがあっても別に気にしないし…。

こんなところだと思います。

全員で参加する派の意見

自分たちの卒業式なので,式の流れを把握しておいた方がよいでしょう。

加えて,予行に参加すると,少しだけ気持ちが引き締まるように見えます

何となく見ていて、それまでは高校生という感覚で登校している雰囲気でした。

しかし、予行のあたりから「いよいよ学校を去るんだな」と生徒が感じているような雰囲気がするのです。

これは何となく教員側が感じていることなので、本当ではないかもしれませんが…。

予行を終え翌日に本番を迎えると,より厳粛に参加する気持ちになっているような気がします。

また、もうすぐ高校生活が終わるので、これで会うのが最後になるクラスメートや部活仲間もいるでしょう。

そいった最後の時間を共有する意味でも、予行の日は意味のあるものかもしれません。

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卒業式の予行練習はいらない?のまとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

予行が本当に必要なのか、難しい部分はあります。

学校や先生、保護者といった大人側の事情が大きいとも思います。

でも、実は教員はその学校の最後の行事になる卒業式を本当に大切に思っています

体育館にシートを敷いたりする学校もあると思いますが,卒業生がつまずかないようにきれいに敷いたり掲揚する国旗,校旗も何日か前にアイロンをかけたりしています。

きちんとした晴れ晴れしい舞台を作るためにも,卒業生,在校生,教員が協力してリハーサルは大切なのです。

子供にとっては億劫な式典ですが,人生のステップを一つ進めて,気持ちを切り替えるためにも,休んだりせずに出席してほしいですね。

そしてクラスメートや部活の仲間との残された短い時間を共有してみてください。

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