文化祭のクラス企画を考えるとき,たぶんなんとなく「何がいい?」とロングホームルームなどで話し合って,あまり意見がまとまらないということもよくあると思います。
なんとなく流れで決めるのも高校生らしいですが,決め手がないなら参考にしてもらえればと思います。
自己紹介
賞を取るために考えること:誰が投票する?
コンテストをやるには誰かが票を入れたり,順位をつけたりしているはずです。
一体誰が決めているのでしょうか。
先生が投票するパターン
おそらくどの学校も先生の票は入ると思います。
大体,校内巡回も兼ねて,副担任,学年主任など担任になっていない先生がいろいろなクラスの出し物を見て回ります。
学校の先生は(立場上)保守的に票を入れるでしょう。
生徒だけで楽しんでいる,品がない企画などには票を入れないと思われます。
クラスとしての一体感があったり,お客さんを楽しませていたりすると好まれるでしょう。
生徒が投票するパターン → 実際にはあまりない?!
もしかしたら生徒が投票する学校もあるかもしれません。
ただ,部活動など生徒同士の人間関係で組織票が動くことが多いので,あまりこのやり方の学校はないかもしれません。
ミスコン,ミスターコンなどをする学校は逆に先生だけが投票したらマズい(容姿について先生の好みで順列をつけるのは・・・)ので,一般生徒による投票があるかもしれません。
来場者による投票
来場者に楽しんでもらうという点において,来場者も参加した感覚が持てるかもしれません。
ただ,集計が大変です。入り口で渡したパンフレットに投票用紙を入れ込めば,一人で複数投票を基本的には防げますが,集計がアナログになり文化祭実行委員は大変です。
一方,校内にQRコードなどを貼ってスマホなどで投票してもらう形にすれば,一人が簡単に複数投票ができてしまいます。
どっちもどっちですね。
先生をターゲットに考えた企画
とりあえず,先生は多かれ少なかれ投票をするので,先生にハマる企画,ハマらない企画を考えてみました。
先生にハマる企画
完成度が高い・意外性がある
なんとなくダラダラやっているなーという印象を持たれたらどんな企画でもダメです。
これはテーマうんぬん以前の問題です。何をやるにしても真剣に考えて取り組むのが前提です。
また,新鮮さがあれば知恵を出し合って準備をしたんだなーと伝わってくるので,ポイントは高いです。
ネットで検索したものを真似る,どこどこの高校がやっていたものをそのままやるのでは意外性がなく,見た人の心を惹きつけられません。
爪楊枝アートなど
- 準備期間:1〜2ヶ月
- 必要な仕事:元となる画像を探す人,画像を粗くする作業をする人,爪楊枝や土台を調達する人,爪楊枝に色をつける人,爪楊枝を刺す人 など
アート系は先生も高評価をするでしょう。
ただ,例を出しておいてなんですが,爪楊枝アート,写真を使ったモザイクアートなどは前例があるので,真新しさがありません。
心を掴むには何か新しい演出があるとよりよいかなと思います。
また,展示物は作ったものがそれなりの大きさになります。
失敗談として当日までの保管場所に困った話も聞きました。
一体感がある
やはりクラスの企画である以上はクラスで協力して準備や当日を迎えているかが気になります。
もちろん,個人の事情によってどれだけ文化祭にかかわれるかは変わりますが,少なくとも「一部の人だけでやっているな〜」という感覚を持たれたら,賞は厳しいでしょう。
その点,劇はたくさんの人がかかわらないと完成できないので,一体感を出しやすいと思います。
演劇
- 準備期間:2ヶ月以上〜(1公演の長さにもよる)
- 必要な仕事:脚本,音響,照明,大道具・小道具,役者 など
1公演は10分〜15分程度がいいでしょう。
素人が作る劇なので展開を速くして飽きないようにします。
脚本は苦労の末に成功を手に入れるものが好まれやすいです。
恋愛ものは大人には響きません(笑)
またキスシーンなど,演出上難しい点があります。
スポットライト,暗幕などの大道具をどこからどう手に入れるかなども入念の打ち合わせが必要です。
スポットライトは電力を大量に消費します。使えるか確認が必要でしょう。
映画
- 準備期間:3ヶ月〜(劇と同様,長さによる)
- 必要な仕事:劇の仕事に加えて,カメラマン,動画編集
劇と映画はそんなに変わりがないのではと思うかもしれませんが,文化祭の発表をするレベルで考えた時に,いくつかの仕事がプラスされます。
カメラワークを考える,1日のうちいつ撮影するか(昼間の撮影,夕方の撮影,暗くなってからの撮影),動画の編集などです。
劇なら多少セリフをかんでもそのまま続けますが,映画はNGテイクができてしまう分,撮影期間が長くなりがちです。
動画編集は複数人で分担するのが難しく,一人に作業が集中してしまいます。
経験者でないと出来栄えがイマイチになってしまうことも。
当日は,映画を流すPC,プロジェクターなどが必要になるでしょう。
先生にハマらない企画
なんとなくダラダラやっている企画
これは言うまでもありませんね。
好みが分かれそうな企画
例えば,お化け屋敷などは好き嫌いが分かれるので優勝するケースは聞いたことがありません。
また,普段は教室として使っている場所を真っ暗にするのは意外と大変で,遊園地のお化け屋敷を知っているとクオリティの面で「うーん」ということになってしまいます。
食品はそもそも投票制でない?!
高校生は食品を扱うクラスもあると思います。
ただ,あまり高校生が売上を追求しすぎると「ちょっとやりすぎだよね・・・」感が出てしまいます。
ものを売る経験は新鮮だし,大人になる上で大切だと思いますが,やりすぎないように売上金や投票などでランキングをつけないかもしれません。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
なかなかゼロから考えるのは大変なので,この記事を参考に自分で新しいものを作り上げてみてください。
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