ドラマはバラエティの一環として面白いですが,実際の教育現場から離れているところ,あっているところがあります。
あるあるな噂話,裏話
先生同士の恋愛
ドラマではサブキャラの先生同士が結婚しますなどのストーリーがあります。
現実世界でも,先生同士の結婚は数年に1回くらい耳に入ります。
大学生の頃から付き合っていて,教員採用試験に合格したら結婚しようという間柄なら別ですが,大人になって出会いを探そうとしてもなかなかありません。
「先生は(職業的に)安定しているね」と言われるかもしれませんが,お堅い職業だからか合コンの話はあまり聞きませんでした。
周りも研修で知り合った先生同士,同じ学校で働いていた先生同士の結婚を耳にしますね。
同じ学校の場合,どちらかが異動になったり退職したりということになりますね。
また専任教員と非常勤講師との結婚という話も聞きます。
職員室での雑談
職員室のシーンで生徒のことや,クラスのことを話しているシーンがありますが,これは実際あります。
特におしゃべり好きな先生はずーっと喋ってますね。
普段,テキパキと仕事をこなす先生はいろいろと頼まれごとも多いので,しゃべっている先生を半分無視して黙々と仕事をしていますね。
業界のことは調べられていそう
『二月の勝者』というドラマでは中学受験がテーマになっていますが,受験戦略,勉強の促し方は理にかなっている部分が多いと思います。
最近のドラマ,特にコメディーなどに振り切っていないドラマは現実味のある情報も少なくないでしょう。
(ただ,ドラマだけで勉強法や進路を決めるのはやめておきましょう)
あまりない裏話
放課後に教員が教室に行くことはあまりない
放課後に教室に行って残っていた生徒に声をかけるシーンがたまにあります。
そこで生徒の意外な一面を発見したりしますね。
中高では放課後にあまり教室にいくことはありません。
職員室で授業の準備や校務分掌の事務作業をしたり,部活動指導に行ったりしています。
小学校は自分の机が教室にもあるので,(持ち運びも大変なので)もしかしたら教室で提出物の確認をする人もいるかもしれません。
街で先生が生徒を見つけても声をかけない
先生も一人の人なので,プライベートがあります。
普通の先生なら生徒と接するとき少し気を使います。特に言葉遣いが丁寧語になるということはありませんが,贔屓にならないか,セクハラ・パワハラにならないか,成績・進路などについて無責任な発言にならないか気をつけています。
学校の敷地外でも先生は(友達ではなく)先生として見られますし,それを教員側も自覚しているのでプライベートのときはかかわりたくないのです。
修学旅行時の宴会はない
一昔前はよく話題に上がっていました。
昔はそう言ったこともあったそうですが,今は許されませんね。
もうこの記事を読んでいる人は,そんなことをやっていた時代があったことすら知らないかもしれません。
一日中,教育のことを考えていない
ドラマでは1日中教育のことを考えているかのように編集されています。
確かに,教材準備など割と持ち帰り仕事が多い職種ですが,1日中は厳しいかなと思います。
家に帰れば,一家のお父さん,お母さんになりますし,家事もしなければいけません。
恋人や友達と出かけることもあるでしょう。
趣味として習い事に通っている人もいますし,ジムで運動する人もいます。
長期休みになれば,実家に帰ったり,旅行をしたりなどイベントもあります。
オンとオフがある点では,先生も他の職業と同じなのです。
実験の授業はあまりない
よくドラマで理科の授業といえば,実験のシーンがあります。
自分が学生時代でも,教員のときも理科の実験の授業は少ないなという印象があります。
実験をやると伝達できる知識量が少なくなってしまいます。
小学校や公立の中学校は受験のことをあまり意識しないので,授業で触れなければいけない知識量はさほど多くありません。
だから実験にも時間を割けます。
受験を意識する学校では教科書は早めに終わらせて,受験対策をしなければいけないということになるので,実験をやると教科書が終わらないということも起きてしまいます。
また,学校によっては実験助手という先生がつきます。
数十人に目を配るのに,1人の教員では厳しい場合があります。
だから実験助手という人がつきます。
また,器具の準備なども手伝ってもらいます。
ただ,助手を確保する予算がない場合は実験は厳しくなるでしょう。
夜中に職員室に戻らない
ドラマで何かを確認するために急に職員室に戻るシーンがあったりします。
確かに持ち帰り仕事をすることはありますが,1日働いて体は疲れているので,夜に再び職場にわざわざ行きたいとは思えないですし,そんな人を見たことがないですね。
今は機械警備にしているところも多いので,いちいち鍵を開けて,警備のスイッチを押して・・・と言ったことまでして確認したいことはないです。
次の日に確認すれば良いのです。
現実の出勤から退勤までの一日とは全然違う
最近,『二月の勝者』というドラマを観ていますが,毎回の話が特定の生徒の事情をテーマとしています。
どんなドラマも視聴者にストーリーをわかりやすく伝えなければいけませんので,特定の人や案件に絞った構成にすることが多いと思います。
実際はそんなわけありません。
またドラマには授業をしているシーンはほとんどありません。
別に普通の視聴者は仕事や学校から帰って授業なんて見せられたくないですからね(笑)
番外編
ドラマとは少し違いますが,教員のプライベート感があるところをご紹介します。
引き出しにお菓子やカップラーメン
職員室の机の引き出しを開けたら,お菓子やカップラーメンが詰まっているという人もいます。
学期中は昼休みにお昼を食べに出かけたり,買いに出かける時間なんてないので,弁当を持ってこれなかった,出勤途中で買い忘れた場合は,「非常食」として食べているようです。
趣味はいろいろ
先生も普通の人なので趣味もいろいろです。
旅行,スキューバダイビングが好きな人,鉄道が好きな人などいろいろです。
もちろんそれぞれの専門分野に関係することをプライベートの時間でもやる人はいます。
ただ,教員あるあるの趣味というのはありません。
最近では鬼滅の刃や,ポケモンGOが好きな人がいます。
YouTubeに投稿する人もいます。
定期テストは嬉しくも悲しい
大体どこの学校でも定期試験の1週間前は部活を休止します。
部活動の現場で指導に当たっている教員はもちろん,違う仕事で学校に残っている教員も,生徒を学校に残していると少なからず気苦労があります。
子供のトラブル・事故は予兆なく起こるからです。
生徒を学校に残さないからと言って退勤時間ピッタリに帰れることはあまりありません。
定期テストの作問があります。
テストメーカーというPCのソフトを使えばある程度自動で作れますが,体裁を整えたり,ソフトのデータベースが間違っていることがあるのでボタンひとつで作れるというものではありません。
私は英語という教科の特性だからか,テストを1度作って,次回同じ学年を受け持った時に,使いまわすことは聞いたことがありません。
作問はテストのたびにやるのです。
先生とは言えど一人の人なので,早めに仕上げる人もいれば,締め切りギリギリかオーバーする人もいますね。
いつも締め切りを守らない先生も生徒には大きな顔をしているのが謎です。。。
試験の巡回は作問ミスの確認
試験中に「質問ありますか?」と授業担当の先生が来ることがあります。
巡回時に確認しているのは,作問上の矛盾や不都合を確認するためです。
本来,試験は誤解が起きないように受験生に問いを出し,知識や思考力などを試すものです。
ただ,問い方が不適切であったり,そもそも解答欄が抜けていたりなど事故が起きたら,後で不公平が発生します。
後で誤りが発覚し,仮に「全員正解にします」という対応をするにしても,実力で解けた生徒にとっては不利になります。
それを防ぐために巡回しています。
特に成績がいい人は気づいた矛盾点を指摘したほうが,ライバルと差をつけられるかもしれませんね。
採点は嫌い?
採点は嫌いな先生が多いと思います。
1クラスの採点に1時間半〜2時間くらいかかります。
もちろん問題数が少なかったり,記号問題が多ければ採点時間は短くなります。
体を動かすことなく,同じ作業を繰り返すので眠くなったりしますね。
ちなみに,教育のICT化が進みつつありますが,どうしても記述式の採点は手採点になってしまいます。
iPad等でもいいのですが,英単語や漢字のテストで入力補助があってもダメですし,そもそも通信機能で調べられてもダメです。
そういった機能を制御させることもできるようですが,予算がつかないのが現状です。
また,論述式になると現在のAIなどでは意味の解析がいまいちだったりするので,なおさら無理です。
朝が弱い人もいる
学校という職場の出勤時間は8時ごろになります。
一般的な会社は9時になるので朝が早い分類になると思います。
だからと言って,先生みんなが朝に強いわけではありません。自分も朝は苦手ですね。
中には朝起きるのが辛くて,定時制高校に転勤希望を出したという話も聞いたことがあります。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
いろいろ,ちょっと裏側っぽい話を買いてみました。
ヘェ〜と思ってもらえたらと思います。
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