法律的な親の責任は?子育てを勉強する機会を増やそう!

学校の雑学
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ニュースを見ていると,日本の子育てや教育は公の機関が最後になんとかしようという印象が強い気がします。

虐待があれば「児童相談所や学校が気づくことはできなかったのか」という話がすぐに話題に上がります。

そしてマイクを向けられた公の機関も「再発防止策を・・・」とあたかも,その機関に問題があったような回答をします。

本来はそれよりも「どうして保護者はそんな育て方をしたのか」ということが取り上げられるのが筋なはずです。

毎日1対1で接している親だからこそ子供に与える影響が大きいのではないでしょうか。

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問題発生が過失によるものか,怠慢によるものなのか,故意によるものなのかによって対応が変わるでしょう。

過失によるものなら,事案発生の回数は少ないでしょうし,公の機関がセーフティーネットになるかもしれません。

怠慢や故意によるものなら,悪意を持った当事者が原因を作ったわけなので,周りの人間が問題発生を防ごうとしても限度があります。

この記事をおススメしたい方
  • 海外で親はどんなふうに子育てをしているか気になる方
  • 少し攻めた抜本的な家庭教育の改革に興味がある方

海外では親の責任を法律で明確にしているところも

オーストラリアへ語学研修に行ったときにこんな話を聞きました。

ここでは、小学生を家に残して外出したら罰せられるよ。

日本では「鍵っ子」という言葉もあるくらいで、学童などの制度はありますが、子供が家に帰った時に親が家にいないということはあります。

また虐待についても、少しずつ日本でも問題視されるようになりました。

しかし、欧米に比べれば、まだまだ遅れを取っています。

日本における法律上の親の責任は?

日本では一応,教育基本法に保護者に関係する部分はありますが,あまり具体的なことは触れられていません。

第10条 父母その他の保護者は,子の教育について第一義的責任を有するものであって,生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに,自立心を育成し,心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。

2 国及び地方公共団体は,家庭教育の自主性を尊重しつつ,保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない。

教育基本法 文部科学省のウェブサイトから引用

この法律通りに行けば,子育てはかなり上手くいくと思います。

○○任せの教育でなくて,最後は親が責任を取る。

ただ,子育ては沢山経験がある人は少ないので,国などはいろいろな情報を提供しますよと言った構図ですね。

法律はよくできていますが,実社会で運用がされていないのが残念です。

保護者会ではこう言ったことを伝えると学校や教育委員会が決めておくのも手かもしれません。

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親の法律上の責任などを学べる授業や試験を実施する?

育て方や,保護者の責任について理解を促す授業や試験をやってもいいかもしれません。

学校の保健、家庭科、道徳の時間で扱いやすいでしょう。

高校受験、大学受験において、一般的な知識を問う問題として受験科目を増やします。

そして、試験でも例えばこんな感じです。

  • 子供同士のケンカがあった場合は,我が子に一切の非がないことを前提に問題解決すべきである。○か×か。
  • 子供が他の人に迷惑をかけた場合は、「子供だからしょうがない」と相手に言うか、謝罪をするか、どちらが良いか。
  • 食事は成長のために肉類を中心に与えるべきか、多少嫌がってもできるだけ野菜を食べさせる方がよいか。

おそらく、常識的には答えが決まっていそうな問題かと思います。

この「子育て」の問題は足切り式にして、最低限の知識がない場合は他の科目で高得点を取れていても不合格にします。

こうすることで学歴や専門性を身につける前に、人としての生き方にかかわる部分を習得することを目指します。

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法律的な親の責任は?子育てを勉強する機会を増やそう!のまとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

全ての子育てを学校などの公の機関でなんとかするのには無理があります。

子育ての最前線にいる人たちの教育力をアップさせる手を考える時期かもしれません。

 

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