人を褒めるのは難しいなと思い、こちらの本を読んでみました。
読み進めていくと、
「あれっ?!生徒相談の研修や、クレーム対応の研修で知ったことと同じじゃね?!」
と思う部分が出てきました。
同じ部分があるということは一石三鳥です。
今回は家庭教育と学校現場で役立つスキルを本を引用しながら書いてみます。
自己紹介
この本について少し紹介
タイトルにもある通り、3歳~12歳の子育てがメインテーマになっています。
特に子供のほめ方、叱り方が書かれています。
「こういった場合はどうする?」といったケーススタディーも複数載っているのが良いですね。
生徒相談に活きる!まずは話を受け止めよう
本書では子供の話の聴き方として、こんな方法を提唱しています。
子供がのびのび育つアクティブ・リスニング(傾聴)
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象
生徒相談の研修を受けたことのある方は馴染みがある言葉でしょうか?
「傾聴」
私もインテーカーの研修を受けた際に本書に載っていることと同じことを勉強しました。
掲載されているアクティブ・リスニング(傾聴)の方法を引用します。
ボディ・ランゲージ
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象
…[中略]…
相手の正面に座る
足や腕を組んだり、手遊びをしたりしない
相手に体を傾ける
相手と目を合わせる
ソワソワせずに、落ち着きを保つ
特に「相手に体を傾ける」から傾聴という言葉が生まれたのは有名ですね。
心から相手の話を聞き、無条件に受け止める
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象
…[中略]…
話し方の気もちや問題を反映・要約しながら、いかに相手の話を同じ温度で理解してあげているかを確認する
…[中略]…
ジャッジしない 大人の価値観と照らし合わせて批判(しない)
…[中略]…
解決してあげようとしない
どれも生徒相談の研修で学ぶことですね。
家庭教育と生徒相談にこんなにも一致するものがあり、驚きました。
相手の気持ちを認識しよう
理解できることは多くなってきているとはいえ、2歳児の相手の立場に立って考える機能はまだ未熟です。また、自立を試したい願望が非常に強いため、自分の思いどおりにならないときに癇癪を起こすことが多いのも、この時期の特徴です。
そして多くの2歳児はしゃべり言葉がまだ発達中であるため、感じている気もちを大人のように上手に表現する術ももち合わせていません。
みなさんにおそらく経験があるように、癇癪中は理由を説明しても、子供は不満や怒りのピークにあるため、効き目はありません。
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象
この状況はまさにクレーム対応のモデルケースですね。
クレーム対応の研修では、こういった時にまず相手の気持ちを受け止めることが大事と学びます。
「ご不便をおかけして、申し訳ございません」
こちら側の対応に対してではなく、「不便に感じたこと」に対して謝罪をするのです。
本書でも子供への接し方にこんなことが載っています。
まずは子どもの気もちを受け止める大きな皿になりましょう。
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象
この部分を読んだときに、向き合い方が似ているなと感じました。
確かに怒ってクレームを入れてくる人は子供が癇癪を起こした状態に似ていると言えますね。
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回の記事で、本書の全てを紹介することはできません。
事例別の対応策も載っているので、気になる方はお手にとってみてはいかがでしょうか。
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