いろいろな事情で学校に行きたくないなーと思うことがあるかもしれません。
少しだけ嫌だなーって思う人もいれば,深刻に悩んでいる人もいると思います。
学校っていうものを大人になって振り返ってみて,思うことを書いていこうと思います。
※もしかしたら,学校の広告がつくかもしれませんが,特定の学校をお勧めする記事ではありません。
不登校ぎみでどうしよう?① 学校と職場は人間関係が違う?!
「子供にとっての学校は,大人にとっての会社」と簡単に言えばそうですが,なんかしっくりこないなーと思います。
全日制学校の特徴 ~協調性をやたら求められる~
職場の特徴 ~仕事ができるかどうかが大事~
まとめるとこんな感じでしょうか。
学校の特徴 | 職場の特徴 | |
協調性 | 非常に求められる | 必要最低限でもよい |
学力・仕事の能力 | 必要最低限でも卒業できる | 結果を求められる |
ということで,学校という場所はやたら協調性が求められる場所だなと感じます。
それが合わない子(子供だから,というか一人の人としての性格)がいてもおかしくないわけです。
大人になると協調性が求められない職業もあるわけで,別に学校に行きたくないなと思っても他で補えば,将来は何とかなるのかなと思ったりしています。
過去の経験上,精神的なことが原因で学校を休んでいて,しばらくしたらいきなり行きたくなるというケースはあまり聞きません。
医学的アプローチによって来られるようになったケースは聞きます。
心療内科などに受診して治療法が分かり登校できるようになったケースです。
絶対的な方法ではありませんが,試しに受診してみてもいいかもしれません。
ただし,中には薬を処方されたりすることもあるので,スクールカウンセラーと相談しながら進めた方がいいでしょう。


不登校ぎみでどうしよう?② 学力と職種に特化した能力は身につけておきたい
学校という場所は他の人が集まる場所(職場など)と比べて特殊な環境なので,しんどいなーと思う人は他の方法で補うのも一つの手ということをお伝えしました。
自己研鑽をしなくてもよいというわけではありません。
最近は「学力の三要素」として次の3つが挙げられています。
- 知識・技能
- 思考力・判断力・表現力
- 主体性・多様性・共同性
「これらをバランスよく身につけられると,大人になってからも仕事などで活躍できるよね」というものです。
ただ,完璧な人はあまりいないわけで,何かしら欠けてしまうことは普通ではないでしょうか。
そして,それぞれの力はあるか,ないかとはっきりと分かれるのではなく,高い・真ん中くらい・低いなどと段階があるでしょう。
いわゆる全日制の学校は,知識・技能はイマイチでも,主体性・共同性に富んでいるという人は通いやすいのではないでしょうか。
一方,知識・技能,思考力・判断力に富んでいますが,表現力,共同性に欠けている場合は学校に行くのがつらくなるのかもしれません。

学校に通う生徒同士,多様性があって当然という雰囲気なら問題ないのですが,変に同調意識が強すぎる生徒が多いと,合わない人は辛くなるかもしれません。
このパートでお伝えしたいのは,学校に通わないからと言って,こういった要素をどれも全く身につけないというのはマズいかなということです。
不登校ぎみでどうしよう?③ 通信制高校への転学もあり?!
ということで,できるだけ学力の三要素を幅広く,深く身につけられるとよいですが,それぞれの個性によってそうはいかないかもしれません。
知識・技能,思考力・判断力を身につけるなら通信制高校もありかもしれません。
実際に通信制高校を希望する人も年々増えているようです。
デメリットはライバルと机を並べて勉強することが少ないorない?ので,自分でコツコツ続けられないと学力低下になってしまうことです。
ちなみに,全日制高校は転入学・編入学を受け入れていないことが多いので,もう一度入りなおすのはちょっと大変かもしれません。
ずばりその学校の全課程を修了させられないからです。
全課程を修了できないとその学校の卒業証書は授与できません。
始めから卒業させられない人を受け入れられません。
では,なぜカリキュラムを終えられないのか,その前に学校の制度について説明してみます。
全日制高校(昼間に通学する高校)は一般的に「学年制」になっていて,留年の場合はその学年の授業をもう一度すべて受けなおすことになります。
- 「単位制(大学のように必要な授業を自分で履修する制度)」の対義語は「学年制」です。
- 「通信制」は「全日制」,「定時制」と区別される言葉です。
よく,全日制or単位制or通信制と比べるかもしれませんが,比較対象が少しずれています。
通信制高校は単位制になっていることが多いので,大学のシステムのように卒業までに必要な単位を取っていけばいいのです。
高校生として必要な年数を在籍していれば,学年制よりフレキシブルに授業を組むことができます。
(学習指導要領やその学校の課程はチェックしておきましょう)
そして,全日制高校は学年制になっていることが多いので,転入してきた生徒に時間割をカスタマイズすることはできないのです。
どうしても全日制高校に入学したい場合は,通常の受験をして1年生からやり直しになります。
ちなみに各学校のカリキュラム(教育課程)は学校ごとに教育委員会から承認されているものなので,学校で決まっている授業を受け,必要な成績を取らずに卒業させることはできません。
不登校ぎみでどうしよう?④ 通信制高校への転学もあり?!高校卒業後の進路について
高校卒業後は将来の職業を意識した進路を実現していったほうがいいと思います。
会社で働く場合はやはり学歴を重視する会社も少なくないので,いわゆる早慶,GMARCHなどといった大学への進学を目指すと無難かもしれません。
大学に行くと1人で授業を受けている人もいるので,高校までほど協調性を求められないかなという印象があります。
その他,専門学校に行ったり,すぐに就職する場合もあるかもしれません。

不登校ぎみでどうしよう?通信制高校への転学もあり?!のまとめ
ということで,人間関係がつらいな,毎日通学するのが辛いなと思う場合は通信制高校というのもありなのかもしれません。
ただ,簡単に移れるものではないので決断には慎重になるでしょう。
悩んでいると動き出しがずるずると遅れてしまいますが,何もせずに時間だけが過ぎていくのはもったいないかもしれません。
心療内科に通ってみる,通信制がいいと思ったら学校を探してみるなど,周りの人の声掛けで何かしら動いてみましょう。
在籍校に残るにしても,新しい場所を見つけるにしても早めの準備ができるかもしれません。
転入学は受験の時と同じように1から学校探しをして説明を聞きます。
特に,どの時期に受け付けているのか,入学試験はどのようなものか,在籍校からの単位の置き換えはできるのかなど,よく確認が必要です。
在籍校には成績証明書などの書類を発行してもらわなければいけません。
そういった学校探し,在籍校での手続き,出願・受験,入学手続き等もろもろで,判断が早くスムーズに動けていても1か月はかかると思います。
決断まで迷いがあるともっとかかります。
在籍校に通いたいという気持ちも捨てず,できれば特に保護者などサポートする人は並行して学校探しをしてもいいかもしれません。
2月に転入学をした人は11月くらいから学校探しをしていました。
公立高校も転入学を受け入れていることがありますが,時期がかなり限られています。
私立の通信制高校と合わせてチェックしてみてください。
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