よく学校の先生は「時間を守りなさい」などと生徒に指導することが多いです。
ただ,教員同士のやり取りで,「本当に時間を大切にしているのか」疑問を感じることがあります。
そんな場面を紹介してみます。

自己紹介
実情:学校の先生は仕事の効率化が下手かも
私自身、教員として10年以上勤務しています。
周りの教員を見ていて、時間の使い方が上手くないかも…と感じることは多々あります。
(自分のことは棚に上げています。すみません。)
どんな時にそう感じるでしょうか?
教員の仕事が効率化できない理由① 教員は仕事の効率化ついて上司から指導されない
優良企業は労務管理をきちんとする
優良な企業は労務管理をきちんとしていると聞きます。
できるだけ短い時間で、最大限の利益がでることを意識します。
採算の合わない仕事を部下が取り組もうとしていたら上司は止めるでしょう。
時間外労働には残業代が発生するので、上司は必要性を考えて指示を出すでしょう。
出勤が早すぎる人には、もう少しゆっくり来てくださいと言われる会社もあると聞きました。
学校の教員は時間のコスト感覚が薄い
一方、学校では教員の労務管理について時間効率は度返しされることがあります。
まず、教員の中には時間的な効率より、「正しさ」「自分のこだわり」「正義感」「やりがい」に気を取られてしまう人がいます。
家に電話をしてもつながらない家庭があったとします。
勤務時間が終わっても、30分おきに電話を家庭にかけて、20時までかけ続ける先生もいました。
真摯に仕事に向き合っているとは思いますが、個人的にはその働き方は続かないな~と思ってしまいます。
管理職側も効率のよい働き方について教員に指導をしません
また管理職側もちょっと効率の悪い働き方をしている人に対して注意をしません。
背後には公立の教員には残業代を払わなくてもよいという法律があるからです。
公立の学校では他の公務員に4%給料を上乗せする代わりに残業代を払わなくてよいと法律で決まっています(令和3年4月現在)。

私立学校も同じように残業代が出ない学校が多いのではないでしょうか?
残業代を払わなくても、先生方は頑張って時間外労働をしてくれる。
管理職としては先生方の仕事を途中でさえぎるメリットがないですよね?
同時に、残業代がかからないから、○○主任、教頭、校長はどんどん仕事を頼みやすい先生に頼みます。
頼みやすい先生は、文句を言わない先生、頼んだことを形にしてくれる仕事のできる先生などです。
頼まれた人も「先生」なので基本的に優しい人が多いのです。
(まぁそういった人が標的になるのですが・・・)
だから、無理をして仕事を引き受けてしまいがちです。
そんなわけで,教員も管理職も勤務時間に対してコスト感覚が薄いから,長時間労働につながりやすいと思います。
教員の仕事が効率化できない理由② 会議の終了予定時刻が決まっていない?
私の体験では放課後の会議は終了時刻が決まっていないことが多いです。
授業時間中の会議は,次の時間に授業がある教員もいるので途中でも終了しなければいけません。
一方,放課後の会議は「10分でこの議題に結論を出そう」などとゴールを決めることは少ないです。
段取りが悪い教員が司会をしたり、説明の担当になると絶望的です(^^;)
教員の仕事が効率化できない理由③ Microsoft Officeなどを実務レベルで使えない人がいる
PCのソフトについてあまり勉強せず、業務の効率化ができていない人もいると感じます。
例えば、生徒に対して個別に案内を作るとします。
部費の領収書の作成などです。
実は手紙などの宛名を全部手書きの先生がいるんです!
差し込み印刷を使えば一発ですよね。
座席表を作る際も、手書きで書く先生もいるんです!
VLOOK UPなどを使えば時短できますよね。
委員会名簿も全校生徒のExcelからコピペで作ろうとする先生もいるんです!
これもVLOOK UPなどで時短できます。
知っていれば時間を短縮できるのに、非常にもったいないですよね。
教頭なども「仕事算」といった概念がありません。
遅い人には仕事を振らず、早い人に頼めばいいや~くらいにしか思っていません。
(残業代を払わなくてもよいので、定額で仕事を振れるからです)
よって、なかなか負のスパイラルから抜け出せません。
教員の仕事の効率化するためにのまとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
実は今回は投稿の間隔があいてしまいそうなので,サクッと書いてみました。
また思いつくシーンがあったら書き足してみようと思います。
教員の働き方改革を進めるためには,業務のスリム化に加えて,時間に対するコストの感覚が必要なのかもしれませんね。
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