受験生や新入生はどの部活に入ろうか迷う人もいるでしょう。
個人的にブラック部活だなと感じる特徴をまとめてみました。
教員として学校を見てきた経験を基にまとめてみました。

自己紹介
前提:「ブラック」かどうかは主観的なもの
まず、ブラックかどうかは明確に決めるのが難しいことを伝えておきます。
ブラック部活と聞くと、
こんなことを想像するでしょう。
実はこれらはすべて主観的な基準になります。
中には寝る時間を削ってでも練習したい!と思う人はいるものです。
部のルールも、例えば硬式野球部は坊主にする文化がありますが、そんなに気にならない人にとってはブラックではありません。
指導者の厳しさも、上手くなるためなら積極的に厳しい指導を受けたい人もいます。
勉強との両立も、同じ部に入っていても、家で勉強する人・しない人、学年トップの人・下位の人がいました。
のびのびとした学校生活を送る人の目線で考えてみます
先ほど、個人の価値観が変われば、同じ活動をしてもブラックかどうかは意見が分かれると書きました。
ということで、部活を学校生活の中心にしたくない人が思うであろう価値観に合わせて書いていきます。
では、考えてみましょう!
ブラック部活のチェックリスト① 活動日、活動時間を確認しよう
そもそも活動日が多かったり、活動時間が長いと日常生活の中で部活動が大きな割合を占めます。
自主練習、朝練習の有無や参加者も確認しよう
活動日になっていない日でも自主練で筋トレなどをする部もあります。
体育館が活動場所になっているなど、部によっては他の部と場所を譲り合って使います。
当然、通常の活動ができない日もあるでしょう。
そういった日に学校の公式情報には活動日となっていなくても、トレーニングルームや顧問が担任をしている教室で自主トレをすることがあります。
もし、こういった自主トレがある場合、(半)強制的なのか、どれくらいの人が参加しているのかも確認しておきたいです。
朝練についても同じことを確認しておきましょう。

定期試験前、定期試験中に活動があるかも確認!
一般的には、定期試験の1週間前に部活動は停止になることが多いです。
しかし、部活に力を入れていると試験前や試験期間中でも練習があることがあります。
試験前、試験中は絶対に活動をしないのか、活動することがあるのか、確認しておきたいですね。
ブラック部活のチェックリスト② 顧問、指導者の指導方針を確認しよう
公立は頻繁に教員の異動があるので、教員の個人の考えで部を強くしていくのは難しいかもしれません。

公立の中にも「部活動重点校」のような学校もあるので、入学前に確認したいですね。
私立は基本的に異動がないので、長い時間をかけて自分の方針を実現しやすいです。
その点、私立は教員が部活をガッツリやりたいなら、その教員の裁量で練習日や時間は多くなりそうです。
公立であっても、私立であっても、こういったことは確認しておくといいかもしれませn。

部費、ユニフォーム代、試合参加費など、部活動にかかる費用もあわせて確認しておきたいですね。
ブラック部活のチェックリスト③ 出場する試合の数を確認しよう
中体連、高体連の公式戦に加えて、所属している団体の公式戦があることがあります。
大会は夏休み、冬休みといった長期休みや、学期中の土曜日、日曜日に行われることが多いです。
つまり、試合の数が多ければ土日がつぶれやすいということです。
特にテニス、バドミントンは、ほぼ毎週、日曜日に試合をしているイメージがあります。
ただ、連盟の加盟するかどうか、各試合に出るかどうかは学校(部活動)単位で決められます。
このあたりも学校や部のこれまでの活動の流れや、顧問の方針によりますね。
練習試合を頻繁に組む顧問もいるかもしれません。
どれくらいの温度でやっているかを確認してみましょう。

他の部員が出場する試合の応援があるか確認しよう
「試合に出るのは上手い人たちだけだよ」と言われるかもしれません。
これだけを聞くと、「のんびり活動していたらあまり試合にも出ないし、いいかも」と思うかもしれません。
しかし、試合に出場しなくても、他の部員が試合に出るなら、「応援部隊として試合に来るように」と言われる部もあります。
甲子園に出場するような野球部がある学校は部員以外の生徒にも影響が出ます。
野球部に入部する際は覚悟を決めているので,練習の厳しさ,試合の日程への不満はないかもしれません。
ただ,甲子園に出場することになると,一般生徒も全校応援という形で駆り出されます。
強制ということはないかもしれませんが,旅費は生徒・家庭の負担になります。
そして,日程がかなりハードです。
関東の学校くらいなら貸切バスを夜に走らせて,朝に到着しそのまま応援。
また夜に現地を出発し,朝に学校付近で解散となります。
もっとも大きな理由は宿や新幹線の確保ができないからです。
北海道から沖縄まで50校弱の学校が集まります。
生徒,関係者で1校あたり1,500人から2,000人規模となります。
トーナメントの始まりのあたりでは,例え勝ち進んだとしても,次の試合が1週間後などということもあります。
一般の旅行者も多い時期に,10万人くらいを泊めておくのは難しいでしょう。
また,新幹線も同様の理由です。
メディアでは高校生の活躍の部分が報じられていますが,裏ではそういった各校の努力のもとに成り立っています。
ブラック部活のチェックリストのまとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
部活に入った後に後悔しないため、こういったことをチェックしてみてはいかがでしょうか?
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