学校見学をする時期になってきたと思います。
例えば高校の場合,学習指導要領があるので,例えば同じ普通科の場合,勉強する科目はどこも似ています。
ただ,入った後にやっぱり違うなーと思ってしまうこともあります。
学校見学の時にそういった違いを感じ取って,自分に合った学校を探してみませんか。
訪問する際の服装
生徒の服装は中学校の制服で行きましょう。
保護者の方が付き添う場合もありますが,保護者の方の服装は特に気にされないで結構かと思います。
気になる場合はオフィスカジュアルくらいがよいのではと思います。
中学生だけで参加できますか
もちろんできます。
保護者の方はあくまで付き添いというスタンスで見学しましょう。
むしろ,お子さんが自分で決めて学校見学,受験,入学をする方がよいです。
進路は生徒が自分の意志で決めずに,何か不都合があった際に人のせいにしたケースを見てきました。
こじれると,保護者も自分のせいで誤った学校を選ばせたのではと心のどこかで思ってしまうことがあります。
さらに良くないケースでは,子供と学校と合わないのは学校のせいだと,学校に過度な要求をするモンスターペアレントになってしまう恐れがあります。
もちろん稀ですが。
【進研ゼミ中学講座】ちなみに,学校選びは塾と相談するのがよいと思います。
詳しくは下の記事をご覧ください。
持ち物
中学講座30分くらい前に到着しましょう
初めていく場所になるので,時間ギリギリは避けたいです。
とはいえ,1時間も前に到着しても会場の準備が終わっていないこともあります。
30分くらい前の到着がちょうどよいでしょう。
チェックポイント
ここでは,教員で説明されるような教育方針,進路実績,部活動実績等ではなく,あえて説明はされないけれども,ぜひ観察してもらいたいポイントを書いていきます。
全体説明の部分は学校のアピールポイントとなるので,そこもしっかり聴いておきましょう。
教員室の配置
校舎の広さ,生徒・教員数にもより事情がありますが,教員の部屋割りをどうしているかによって,その学校が大切にしていること,特徴が見えてくるかもしれません。
全教員の席がが同じ部屋にある
教員のコミュニケーションが非常にスムーズになります。
誰が何をしているか教員同士が一目でわかるので,学校が一体となって生徒指導に向き合えるでしょう。
ただ,高校以上になると生徒数も多く,必然的に教員の数も多くなるので実現できる学校は少ないように思えます。
また,図書館,保健室,体育館はどうしても教員が常駐しなければいけません。
些細なことの場合,教員室にいる人は知っていて,他に席がある人は知らないといったことが起きてしまうことがあります。
非常勤講師の席が専任と同じ部屋にある
私立学校の場合,人件費を削減するために非常勤講師が授業を担当するケースが一般的です。
教員免許状を持った列記とした教員ですが,非常勤講師は大学を卒業したばかりの人も多く,またその雇用形態から,一部の人は責任感が足りない人がいるのも事実です。
(私も最初は非常勤講師でスタートし,専任になりました。仕事の量や責任の重さが全然違うと最初は驚愕しました。)
非常勤講師の教育をするのが専任教員ですが,同じ部屋にいた方が普段の様子がわかります。非常勤講師との連携はどうしているかを尋ねてみてもよいでしょう。
中には非常勤講師の面倒をあまり見ない学校もあると聞きます。
校務分掌ごと
職員室に加え,広報部,生活指導部,進路指導部などと校務分掌ごとに部屋が分かれている場合は,その部屋の名前の部署を重視していると言えます。
同じ部屋にいればコミュニケーションが密になるので,行事や教育内容が毎年ある程度安定的に行えると言えるでしょう。
逆に普段から担任間でクラス運営について話したり,同じ教科の中で指導法について話したりする機会は減ってしまいます。
教科ごと
今度は教科ごとに分けると教科指導のコミュニケーションはとれる半面,校務分掌の引継ぎ,担任間の打ち合わせが弱くなってしまいます。
校舎の広さにより部署ごとに分かれてしまうのは致し方ないですが,教員がいろいろな業務を掛け持ちしている以上,一長一短になってしまうのかなと思います。
部活動顧問の役職
めぼしい部がある場合は,指導者がいるか,指導者の役職を確認しておくとよいでしょう。
大きく,専任教員が技術指導者になっている場合,非常勤講師が技術指導者になっている場合,外部コーチが技術指導者になっている場合があります。
専任教員が指導者の場合,その後もその教員が定年や異動にならない限り,部の運営は安定すると思われます。
ただ,公立は4,5年に1度のペースで異動があると聞きます。
もしかすると部活動の運営は安定しないかもしれません。
私立は逆に異動や途中退職はほとんどありません。
逆に部の運営に合わない場合は,入学後にその部に入っても辛いと思うかもしれません。
非常勤講師,外部コーチの場合は,年によって変わることがあります。
基本的に契約は1年単位だからです。
したがって,印象の良い指導者がいても次の年にはいなくなっているということが考えられます。
役職を確認し,そのリスクも踏まえたうえで受験を検討しましょう。
生徒の雰囲気,校則
制服の着こなしについては,崩して着たいと思う人,学校生活はきちんと送りたいのできちんと着こなしたいと思う人,分かれると思います。
また頭髪についても同様です。
校則については事前に教員に聞けば教えてくれるはずです。
(逆に教えてくれない学校はお勧めできません)
校則を確認しておき,生徒は実際にそれを守っているかその学校の雰囲気を確かめてみるよいかもしれません。
頭髪,服装がおおらかな学校はなぜそれをよしとしているのか,よく見ておきましょう。
単に生徒がだらしないだけで教員が指導していないだけなのか,頭髪,服装がおおらかな代わりに学業面であったり,他の校則に違反した際の罰が厳しいなど,自由の厳しさを生徒に課しているのか聞いておくとよいでしょう。
登下校中の生徒の様子も気になるところです。
学校内にいるときは生徒も教員にあう可能性が高いので,ある程度きちんとしています。
一歩,学校を出て生徒がどんな様子なのか見ておくとどういった価値観の人たちが集まっているかわかるかもしれません。
生活指導や校則は厳しいのが悪で,ゆるいのが正義というわけではありません。
自分の生き方にもかかわると思うので,見学前に自分の価値観は何なのか確認してみましょう。
校内の掲示物
学業成績優秀者の順位表が貼ってある,何かボランティア,コンテストに関する掲示物が多い,生徒の発表したポスターが貼ってあるなど,学校の取り組みや何を重要視しているか感じ取れます。
まとめ
ルールなど誰が説明しても変わらないものは教員に聞き,雰囲気は実際の様子を感じとるとよいでしょう。
校則が厳しいか緩いか,生徒の様子は大人しいか,元気かなどは担当しているクラス,その教員のそれまでの人生観で感じ方が変わってしまいます。
その学校が何十年も存在しているからには,その学校の存在意義があるはずです。
あとは受験生自身がその価値観に合うのか合わないのか確認をしていき,目標が定まったら受験勉強を頑張りましょう。
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