高校受験はいつまでに入塾?塾の比べ方は?東京編

合格発表 勉強のワンポイント・アドバイス
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受験を何度も経験することは教育関係者でもない限りそうそうありません。

保護者も受験の経験はあるかもしれませんが,制度が変わっていることも多く自分の経験がそのまま活かせるとは限りません。

今回は高校受験を控えている中学2年生,中学3年生とその保護者の方に向けて書いてみました。

ちなみに東京都と限定したのは,都道府県によって事前相談が必要で合ったり,時期が異なっていたり独自ルールがあるようです。

隣の芝
隣の芝

自己紹介

  • 非常勤+専任の私立教員歴は約15年!
  • 担任は10年以上経験! 修学旅行の準備・引率、大学受験の指導経験もあり
  • 教科は英語海外への引率経験もあり
  • 校務分掌教務、進路、広報、生活指導、生徒会を経験!
この記事をおススメしたい方
  • 公立の中学生でどうやって高校受験の準備をしたらいいか迷っている
  • 高校受験のための塾ってどんなところがあるか分からない
  • 高校選びって何から始めたらいいの?

他府県の方は参考までに読んでいただければと思います。

公立の中学校は積極的に受験指導をしません

公立の中学校の先生はあまり積極的に受験指導をしません。

それはこんな理由があるからです。

  • 公務員という立場上,特定の高校を進めるわけにはいかない。
  • 多忙につき(または怠慢や能力不足な人もいて)そこまで踏み込んだ話を生徒・保護者としない
学校で配られるチラシはみんなに配っていることがほとんどです

 「全員に同じ情報を流す」というのが基本的なスタンスとなります。

学校で高校のチラシなどをもらうかもしれませんが,学年全員に配っています。

足りない場合は,チラシを掲示して必要な人は生徒自身がもっていく形式か,捨てられてしまいます。

生徒に寄り添った指導を普段からしている先生もいるとは思います。

一方,「良かれと思って勧めた学校を受験したら不合格になった」,「生徒に合っていると思って勧めた学校が進学後に通うのが辛くなった」となれば責任問題になります。

ということで,触れるにも立場上触れられないのが現状となっています。

また,単純に面倒なことには関わりたくないという先生もいます。

ある意味,卒業までは在籍校の責任が及ぶ範囲ですが,受験・進学は外部の事柄になるので言いたいことはわかります。

とはいえ,調査書は必要ですし,推薦入試の場合は推薦書が必要なので全く無関係ということでもないんですよね。

中学校側の考えはいろいろですが,とにかく中学校が受験校を勧めるなどの積極的な受験指導はあまりありません。

塾に頼るのが一般的です

ではどこで受験指導をしてもらうかになります。そうです。塾です。

塾は実績を出さないと経営が成り立たないので,結果を出すために親身になってくれます。

ただ,塾は「子供の幸せ」と「会社の黒字」とどちらが大切かというと,後者になります。企業ですから仕方ないです。

この記事では塾とうまく利用して,満足のいく受験を終えられるように予備情報として読んでもらえたらと思います。

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高校受験に向けていつまでに入塾する?

中学2年の2月まで

まず受験を乗り越えるパートナーになる塾選びがあります。

計画的な学力向上や塾の中に生徒本人の特徴,成績を蓄積させるためにも中学1年からの通塾が望ましいです。

特に偏差値60を超える難関校を受験する場合はほぼ絶対です。

ただ,通塾が遅くなったとしても,中学2年の2〜3月には入塾しましょう。

2〜3月は塾側も新入塾生を獲得する季節だと考えているようです。

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塾の比べ方は?特徴が分かれる塾選び

 一言で塾と言ってもいろいろな塾があります。

  • 個別指導が中心で中学校の勉強について行けない,学校生活に苦労している生徒のための塾(補習塾)
  • 集団授業をベースにいくつかレベル分けされていて,難関校を目指すタイプの塾
  • 個別指導塾だけれどもアルバイト講師ではなく,難関校を目指すタイプ(ただし,授業料が高めの)塾  など

補習塾のようなところに入ると講師はアルバイトのことも多く,分析したデータを基にした受験指導を受けるのは難しいかもしれません。

逆に進学塾は実績を出したいので,積極的に受験校の提案がされたり,たくさん授業を「買う」よう薦められることがあります。

受験のためならお金を惜しまないなら価値観が合っているかもしれませんが,そうでないと「押し売り」っぽく聞こえるかもしれません。

また,偏差値60くらいまでの高校に対応できる塾,偏差値70以上の高校に対応できる塾は変わってくると考えています。

今の自分の成績と目指したい成績を入塾の時の相談に入れ込むといいかもしれません。

塾の進学実績を聞いてみてもいいでしょう。

なんとなくてもどんな受験をしたいのかなどを考えた上で塾選びをしましょう。

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5月〜夏休み前まで

学校選びは6月,遅くても夏休みから始めましょう。

合同説明会はゴールデンウィークくらいから開催されているものもあります。

まずは,こんなところで絞ってみてはどうでしょうか。

  • 通学に無理のない学校
  • 推薦を狙うなら今までの評定で狙えそうな学校
  • 高校で続けたい部活があれば,その部がある学校
  • 制服・私服の好み
  • 公立・私立(私立なら高校単独校を探すのか,中高一貫でもいいのか。大学の付属にするのか)
  • 塾から勧められた学校

特に通学は3年間ずっと関わることなので,無理のない場所にあるといいですね。

塾から勧められた学校は学力レベルを考慮した上での提案なので,ぜひ選択肢の一つに加えてみてもらいたいです。

合同説明会ではとにかくたくさんの学校に触れるのが目的です。

合同説明会で気になった学校があれば,高校の校舎でやっている説明会に参加しておきましょう。

受験は学力面と進路面の両輪で成功につながります。

受験勉強はしっかり始めておきましょう。

公立中学の勉強だけでは問題演習量,応用力が足りません。

学校の勉強は余裕でこなしていきましょう。

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夏休み

高校独自の説明会が本格的に始まる時期です。合同説明会ではわからなかったことを確認しましょう。

1学期の成績が決まっていたり,模擬試験の結果が出ていると思いますので,学校を絞りつつ見学していきましょう。

  • 実際に行ってみて交通機関など通学のイメージをする
  • 校舎の雰囲気を確認する
  • 部活動などで生徒が来ていれば在校生の雰囲気を確認する

特に在校生の様子は見ておくといいと思います。

できれば学校の様子を聞いてみるといいでしょう。

説明会を実施している教員は学校の宣伝しかしません。

実際に通っている生徒から正直な声を聞いておきたいです。

在校生の身なりを見ておきましょう。

染髪,ピアスなどをしているか,制服の着こなしはどうかなどです。

きちんとしているということは生活指導がきちんとしていたり,校則がしっかりしているということです。

在校生の通学路での様子も確認したいです。

学校の敷地内ではある意味,先生の目があるからきちんとしていますが,学校の敷地外では生徒のありのままの姿に近いです。

そんな高校生活が良いか悪いかをイメージできるのではないでしょうか。

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9月〜11月

学校の説明会が本格的になる時期です。

また,9月,11月は文化祭の時期でもあります。

ぜひ直接学校の様子を見ておきましょう。

なお,推薦入試や併願優遇で受験する場合は,中学生・保護者が事前に受験校に個別相談をしておかないと,高校側から受験できないと言われるケースもあります。

中学校,塾,高校側に確認しましょう。

(受験の手続き上の話になると中学校側としても手続きに関わる場合があるので相談しておくといいと思います)

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推薦入試の黒い話

 本来,推薦入試は中学校の成績などに基づいておこなれ,単願のはずです。

 塾推薦というのはルール上は,うーんどうなんでしょう?

おそらくそういった入試をやっている高校は募集に苦労しています。

「(中学校の成績は足りていないけれども)模試でそれなりに点数を取れているのに,一般入試当日に失敗するかもしれない受験生を手放したくはない」というのが本音でしょう。

また,併願推薦というのをやっている学校もあるやに聞きます。

推薦は単願となるので,併願を前提とするならルール上は一般入試になります。

ただ,高校側も自校に興味を示している中学生を手放したくないです。

時期の早い推薦において第一志望校が不合格になったら必ず自校に入学する約束をするのかもしれません。

あくまで噂ですが複数回耳にしたことのある話です。

ルールはともかく,受験生と塾と高校側がwin-winというか,win-win-winの形になっているのかなと思います。

11月下旬〜12月上旬

この時期は中学校で三者面談が行われます。

私立高校の推薦入試や併願優遇などを利用する場合は必ず中学校の先生に伝えましょう。

中学校と高校とで書類手続きが12月中旬にあります。

どの入試形式が中学校と高校との間の入試相談が必要なのか,中学生・保護者が高校を見学した際に確認しておきましょう。

例によって中学は受験指導をしないこともあるので,中学生・保護者が中学校側にどんな手続きをしてもらいたいか伝えておくことが大切です。

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高校受験に向けていつまでに入塾する?塾の比べ方は?のまとめ

ということで,受験校選びは中学3年の1学期から始めて,秋くらいには終えておきましょう。

ギリギリになると手続きが間に合わなかったり,中学生自身にとっての不利益になるので早めの行動が大切です。

いつも行動がギリギリな人は,せめて早くから塾に通ってペースを作ってもらうといいのではないでしょうか。

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