この前,国内編でもし修学旅行に行ってみたら,を書いてみました。
まだご覧になっていない方はこちらもご覧ください。
今回は海外編です。同じような条件で行先を考えてみました。
あくまで個人的な感想です。
一応,国内編と同様にこのように考えてみました。
だんだん書いていくうちに,海外旅行アドバイスみたいになってしまいました。
海外旅行に興味のある方は参考になればと思います。
自己紹介
高校の修学旅行の行先① 台湾
飛行機で東京から4時間程度で,海外の中では近いのが便利です。
近いと言うのはそれだけ費用を抑えられるので,メリットの一つになります。
ただ,見学スポットが限られているかなという印象があります。
台北101は見学スポットとしてよいですが,夜市はその名の通り夜なので,治安のことを考えると夜に出歩くのは不安があります。
また,コロナ禍ではないときに行きましたが,気を付けないとスリに合いそうなくらい混雑していました。
九份は有名な観光スポットですが,市内から離れているので移動に時間がかかります。
できれば移動中も見学できそうなスポットを見つけられるといいですね。
さすがに九份だけのために,移動で半日費やすのはもったいない気がします。
一方,小籠包作りや学校交流はできると思うので,何もすることがないと言うわけではないと思います。
特に海外修学旅行での学校交流はお勧めです。
日本と海外では教育制度が異なり,生徒にとって発見や刺激になると思われます。
体験活動も英語でレクチャーを受けると,英語に対する意識が変わると思います。
もしかしたら高雄国際空港から台湾に入り,台北の空港から日本に帰る方法もあるかもしれません。
ただ,飛んでいる飛行機の本数,生徒数,学校の行事予定(2班,3班編成にして日をずらせるか),費用等と相談になるでしょう。
高校の修学旅行の行先② シンガポール
シンガポールは台湾と同様,見学スポットが限られている気がします。
マーライオン,セントーサ島くらいになってしまうのではと思います。
目抜き通りとなっているオーチャード通りは,ブランドショップやデパートなどが並んでいて,土産物屋が少なく,あまり中高生が買い物を楽しめるようなところではなさそうと感じています。
どちらかというと大人の旅行先になるのかもしれません。
一方,シンガポールは世界的に学力が高いと言われています。
教育制度の違いや教育の成果などはこちらをご覧ください。
学校交流では日本の教育制度との違いに刺激を受けるかもしれません。
また日本からはシンガポール・チャンギ国際空港を利用することになりますが,手荷物検査が搭乗ゲート直前にあります。
日本に住んでいると,さっさとチェックイン,出国審査,手荷物検査を終えて,空港内の施設で機内で食べたり,飲んだりするものを買う人もいるでしょう。
ただ,この空港はゲートの直前で手荷物検査が行われるので,液体物などは,お店の梱包を開いてしまうと持ち込めません。
だから,「空港で買った飲み物(空港で買うとそこそこの値段がします)を歩きながらチビチビのんで,残りを機内で飲もう」と思っても没収されます。
日本は”優しい国”なので,衝撃を受ける生徒もいるでしょう。
また一般的に国際線は出発時刻の40分ほど前までに搭乗ゲートに集合となることが多いですが,直前での手荷物検査があることにより,より早い集合になります。
勝手な判断で出発時刻ギリギリに来る生徒がいたら厄介なことになります。
高校の修学旅行の行先③ クアラルンプール
クアラルンプールはあまり観光地としてなじみが薄いかもしれません。
ペトロナスツインタワー,スリアKLCC,ブキッ・ビンタンなどがありますが,自分も旅行に行くまでは知らなかったですし,旅行に行くと決まっていろいろ調べました。
修学旅行は「ただ行くだけ」というのは避けなければならないので,馴染みのない土地にいくということはそれだけ入念な事前学習が必要となります。
普段の授業をやりながらそこまで時間をかけるのは難しいでしょう。
また,シンガポールと同様,買い物や都市観光がメインとなるので,大人向けなのかなと思っています。
クアラルンプール国際空港も手荷物検査はは出国審査直前に加えてゲート直前でも行われます。
液体物などの扱いはシンガポール・チャンギ国際空港と同様になります。
高校の修学旅行の行先④ グアム
東京からは3~4時間となっているので,飛行機に乗っている時間が短いのが良いです。
海やビーチが主な見学スポットとなります。
また,平和教育を盛り込むことができます。学校もあるので,学校交流もできるでしょう。
自由行動はタモンの辺りがよいでしょう。
ただ,射撃場があったので自由行動で行ってもよいかダメなのか,判断が分かれるところです。
ABC Storesというコンビニの位置でピン止めしてみました。
お土産はスーパーやコンビニなどでちょっとしたお菓子を買ったり,ちょっとした置き物,観光地のマグネットなどが個人的にはいいなと思っています。
また,初めて語学研修で行くにはちょうど良いと思います。
日中は学校で勉強をし,夕方や週末は買い物をしたり,ビーチに出かけたりするのは素敵だと思います。
日本語が通じてしまうところが多いので,初めての海外で語学研修に挑戦したいといった人向けかもしれません。
(日本語が通じても,日本ではないので治安の面は気を付けましょう)
高校の修学旅行の行先⑤ ハワイ
東京から飛行機で8~10時間の場所にあります。
こちらもグアムに似て初心者の語学研修ならよいかもしれません。
ダイヤモンド・ヘッドという有名な山があるので,海とハイキングを楽しめます。
ちなみに自分が行ったときはダイヤモンド・ヘッドは一般客で大渋滞でした。
ダイヤモンド・ヘッドは団体旅行で行くのは無理かも…。
平和教育,学校交流もできるでしょう。
グアムと比べて,地理的に遠いので,その分値段もあがります…。
ただハワイは日本人にとってブランド的なものもあるので,学校説明会などで受験生に「うちはハワイに行っています」という見せ方もありかもしれません。
高校の修学旅行の行先⑥ ロサンゼルス
東京から10~11時間の場所にあります。
ロサンゼルスは治安の面で少し心配があります。
ただ,人数が少なく目が届きやすい規模で,自由行動のときに制服を着用しないなど,行動を限定的にすれば修学旅行としてはアリなのではと思います。
見学スポットとしては,ドジャーススタジアム,ウォークオブフェイム,サンタモニカ,グリフィス天文台とバリエーションに富んでいます。
野球場は見学ツアーを団体で申し込めるので,団体旅行のメリットを存分に生かせます。
英語の勉強をする身にとっては,学んできた英語が少しでも本場アメリカで通じたことに達成感を得られるのではないでしょうか。
また日本人街がある街ですので,日系の方の歴史を学ぶ機会にもなります。
高校の修学旅行の行先⑦ サンフランシスコ
ロサンゼルスと同様,飛行時間は10~11時間です。
基本的にはロサンゼルスと同じような印象です。
ゴールデンゲートブリッジ,AT&Tパーク,フィッシャーマンズワーフ,コイトタワー,ロンバート・ストリートなどが主な見学スポットです。
野球場あり,港町ありとこちらもバリエーションに富んでいます。
野球場の見学についてはロサンゼルスの時と同様です。
少し足を延ばすと,近場ではミューア・ウッズ国定公園,少し足を延ばせばヨセミテ国立公園があります。
どちらも自然体験ができますが,雨が降った時に逃げ場がないのが厳しいところです。
ロサンゼルスと同様, 日本人街がある街ですので,日系の方の歴史を学ぶ機会にもなります。
高校の修学旅行の行先⑧ バンクーバー
バンクーバーは東京から9時間くらいのところにあります。
距離的にはアメリカ西海岸に並ぶ場所にありますが,ロサンゼルス,サンフランシスコに比べると少し治安の面で安心なのかもしれません。
ただ,治安があまりよくない地域もあるので,自由行動の際はエリアを絞った方がよいでしょう。
主な見学スポットはスタンレーパーク,キャピラノ吊り橋,グランビル・アイランド,Canada Place,ロブソン通りなどです。
バンクーバーでも日系の方の歴史があります。「バンクーバーの朝日」という映画が2014年にありました。
日本での事前学習の教材になるかもしれません。
高校の修学旅行の行先⑨ ニューヨーク
ニューヨークまでの飛行時間は東京から13〜14時間です。
体感的にですが,ニューヨークは遠くてフライトが辛いなと感じています。
また,時差も13時間のマイナスになります。
日本の10時から11時ごろに出発するフライトが多いですが,そうなると8〜9時ごろに飛行機のチェックインを済ませます。
空港までの移動があるので,集合時刻に間に合うよう朝起きるのが辛いかもしれません。
飛んだ分と同じ分の時差になるので,到着するのは現地時刻の昼前。日本の時刻では夜中の12時になろうとする時間になります。
機内で寝られると良いのですが,そんな旅慣れた学生は少ないでしょう。
そこから活動するとなると,飛行機で寝られないと24時間以上起きていなければいけなくなります。
ということで,見学スポットは沢山あり,英語圏というメリットがありますが,地理的に厳しいかなと思います。
高校の修学旅行の行先⑩ ロンドン
ロンドンは12時間くらいのフライトになります。
やや遠いと言ったところでしょうか。
ただ,海外旅行は東回りより,西回りの方が楽というのを聞きます。
11時から13時ごろに東京を出発する便がありますが,現地時刻の16時から18時ごろに到着します。その頃日本は24時〜26時ごろになります。
入国審査をして移動をして,夕食をとればホテルで休むだけなので,日本の体内時計では夜更かしをしたくらいの感覚になります。
翌日の朝はスッキリ目覚められるのではないでしょうか。
見学スポットもビッグベン,バッキンガム宮殿など皆さんご存知のものがあります。
足を延ばして,ケンブリッジ大学の見学などができれば教育的意義も見出せます。
またそもそも英語が母国語の国なので,英語の練習になるのは言うまでもありません。
高校の修学旅行の行先⑪ シドニー
東京からは飛行時間が約10時間のところにあります。
日本から夜に飛び立つと,到着は現地の朝になります。
南北の移動になるので,時差はほぼありません。
ついた日から行動できるメリットはありますが,飛行機の中で寝ておかないと行動が辛いです。
オーストラリアは入国時に食品の持ち込み検査があります。
とにかく入国までに時間がかかる国という印象があります。
個人旅行では「待ったね〜」と旅の思い出になりますが,団体旅行になるとスケジュールに影響するので,そのあとはバスの車窓から街を見学する程度になるでしょうか。
語学研修など小規模の団体旅行は少し身動きが取りやすいかもしれません。
ただ,シドニーは空港から都市が非常に近いのが便利です。
街自体は小さく,自由行動の行動範囲は決めやすいと思います。
オペラハウス,シドニーハーバーブリッジ,高校生向けの土産物屋もあります。
車で1時間半~2時間ほどのところにブルーマウンテンズがあります。
広大な国立公園なので,どのようなアクティビティにするか,無理はないか事前の確認が必要です。
ただ,シドニーの街から時間がそこそこかかること,相手が自然なので雨が降った時に辛いというのが難点です。
オーストラリアはバーベキュー文化があるので(公園にバーベキューの鉄板があるところがあります),班ごとにバーベキューをしても良いかもしれません。
高校の修学旅行の行先⑫ ブリスベン
飛行時間と時差はシドニーとほぼ変わりません。
オーストラリア3番目に大きい都市です。
個人的には日本人に馴染みのある見学スポットをあげるのが難しいなと感じてしまいます。
逆に語学研修で行けば,日頃は語学学校で勉強し,週末だけ少し遠出すると言った現地での日常生活を送れるのでオススメです。
高校の修学旅行の行先のまとめ
それぞれ学校の価値観,生徒の雰囲気に合う合わないがあると思います。
また遠く慣ればなるほど費用がかかります。
せっかくいく機会があるのなら,人生で最初で最後になるかもしれないですが,何かポジティブなものを得て帰ってきてほしいですね。
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