高校で部活と勉強を両立させる方法|学校の教員の解説

部活と勉強の両立アイコン 勉強のワンポイント・アドバイス
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勉強と部活動の両立は高校生にとって,長く続いているテーマです。

自分自身を振り返っても,自分の周りを見ていても部活と勉強の両立をそつなくこなせている人はほとんどいませんでした。

今回,両立できている人と,できていない人の違いは何なのか,記事にしてみようと思います。

隣の芝
隣の芝

自己紹介

  • 非常勤+専任の私立教員歴は約15年!
  • 担任は10年以上経験! 修学旅行の準備・引率、大学受験の指導経験もあり
  • 教科は英語海外への引率経験もあり
  • 校務分掌教務、進路、広報、生活指導、生徒会を経験!
この記事をおススメしたい方
  • 部活と勉強の両立に悩んでいる中学生,高校生
  • 部活と勉強の両立を指導したい学校の先生
  • 学習習慣について相談された塾の先生

高校で部活と勉強の両立の方法|やる気は絶対に必要!

怠けたい気持ち,休みたい気持ちは誰にでもあります。

そこを押さえ込んで,少しでも勉強しておこうという気持ちになれるかが,両立できるかどうかの境目になるでしょう。

部活と勉強の両立ができていないときの原因
  • 本当に物理的に勉強をする時間がない
  • 運動部の活動量が多く,体力的に勉強に向き合えない
  • 勉強から避けたくて,何かしら理由をつけたいので部活を持ち出している

全国大会を狙うような部でない限り,1つめと2つめは今の世の中少なくなってきました。

朝5時に起きて朝練に出かけ,放課後も部活があり帰宅は21時。

食事と風呂を済ませたら就寝時間。

それが月~土まで続き,日曜日も公式戦や練習試合で毎週同じ時間に起床。

ここまでハードなら勉強との両立はかなり難しいでしょう。

(とは言ってもプロスポーツ選手のインタビューなどを見ていると,移動時間や待ち時間など細かい時間に勉強はしているようですね)

【進研ゼミ高校講座】

実際には活動がない日は友達と遊びに行きたい,家でテレビやスマホに時間を使ってしまう,といったところではないでしょうか。

よって,(後でノウハウを紹介しますが)実際には「ノウハウ2:精神面8」みたいなものです。

意志のイラスト
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部活をやったから第一志望に合格できる??そんなわけない。

ちなみに,学校や塾から「第一志望に合格した人は部活もあきらめなかった!」と言われる人もいるかもしれません。

あたかも,部活を続けていれば勉強もできるようになるような誤解を与える表現ですね。

サッカーのドリブル

下の記事でも触れていますが,このカラクリは第一志望に合格し,かつ部活をやっていた人に「両立はできましたか?」と質問したからです。

不合格者にはそんな質問できませんよね?

下の記事の中でもこの内容を少し触れています。

高校で部活と勉強の両立の具体的な方法は?

精神論だけで語っても仕方ないので,勉強に向き合いやすくなるコツを考えてみましょう。

活動後に塾や自宅に直行する

部活が終わって,友達とゲーセンやファミレスに寄ったり,道でしゃべったりしたくなります。

気持ちはわかります。

また自分だけ抜けると気まずくなるという気持ちもわかります。

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ただ,やっぱり寄り道の時間を勉強に費やせると,勉強時間の確保になりますよね。

自分がいつも勉強する場所にできるだけ早く移動することが大切です。

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家で勉強する時は勉強机の椅子に座る

疲れていると,ソファやベッドにとりあえず横になりたい気持ちはわかります。

しかし,ソファやベットで寝落ちすると,すぐに1時間,2時間は経ってしまいます。

ここは精神論になってきますが,体や脳をお休みモードに切り替えさせずに,勉強に向き合うことが大切です。

そこで自分がよく使った手は横になるのではなく勉強する場所に座ることです。

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どうしても眠い場合は椅子で寝る

どうしても眠たくて,ペンを持っても意識が飛んでしまうくらいまで疲れていたら,椅子に座ったまま寝るのも手です。

椅子に座ったまま寝ると,タイマーなども活用して15〜30分くらいで,意識が飛ぶレベルからは戻ってこられます。

腰を痛めないよう注意は必要です。

机で寝る男の子
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登下校が電車の人は通学時間を利用する

次に紹介する「学習のパターン,スケジュールを守る」とも関連しますが,電車に乗っている時間は有効に使いましょう!

朝は満員電車で教材を広げられない場合は,少し早く家を出る工夫をしてみてはどうでしょうか。

学校は8:30に始まるので,他の会社員から比べると早い時間帯に電車に乗っています。

それでも混んでいるなら,7:30~8:00に学校に到着するつもりで電車に乗れば,単語帳を見るスペースくらいは確保できるでしょう。

学習のパターン,スケジュールを守る

最初は勉強のリズムを作るために時間を使ってしまいます。

例えばこんな感じです。

  • 登校する電車の中では古文単語帳
  • 下校の電車の中では英単語帳
  • 勉強机についたらまずはその日の授業の復習を30分でやる。
  • その後に模試,自分で解いている問題集,昨日までの授業の復習を各教科30分でやる。

といった感じです。

最後の復習は全教科を毎日やるのは難しいですし,得意不得意でかける時間のバランスも変わります。

できなかったところは3日後に復習することを思い出せるように,手帳に書いたり,やるところに付箋を貼ったりしておくといいでしょう。

「えーと,今日は何をやるんだったっけ?」

「なんとなくこれをやるのがいいかな?」

など計画性がないと,それだけで時間が過ぎ去ってしまいますし,本当に苦手な部分の学習をおろそかにしてしまいがちです。

この辺りをシステマティックにできる工夫をしておきたいですね。

目標を設定する

これはここまで話してきた時間の使い方とは少し違った角度になります。

ただ,目標やなりたい姿があるかどうかはモチベーションを左右させます。

○○大学に入りたい!

偏差値○○に到達したい!

ライバルに勝ちたい!

(男子は)女の子に頼られたい!

など,なんでもいいのです。

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高校で部活と勉強を両立させる方法のまとめ

いかがでしたか。

最後は少しでやろうとするかの精神論にはなってしまいます。

また人間なので気持ちの浮き沈みもあります。

乗り気にならない日も少しだけは勉強に触れることをお勧めします。

全く止めてしまうと再スタートが大変です。

この記事が勉強習慣を続けられるヒントになりましたら嬉しいです!

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