大学の推薦入試で使う志望理由書の書き方|よくある落とし穴も紹介

大学の推薦入試で使う志望理由書の書き方|よくある落とし穴も紹介

受験会場に向かっている勉強のワンポイント・アドバイス
この記事は約8分で読めます。

担任として、これまで50回以上志望理由書を添削しました。

高校生に共通する陥りやすいミスをまとめてみました。

この記事は大学入試用に書いていますが、就職活動にも応用できます。

参考にしてみてください(^^)

隣の芝
隣の芝

自己紹介

  • 非常勤+専任の私立教員歴は約15年!
  • 担任は10年以上経験! 修学旅行の準備・引率、大学受験の指導経験もあり
  • 教科は英語海外への引率経験もあり
  • 校務分掌教務、進路、広報、生活指導、生徒会を経験!
この記事をおススメしたい方
  • 初めて志望理由書を書いたけど、これで完成なのかわからない高校生
  • 志望理由書の指導に悩んでいる若手の先生方
  • 就職活動でエントリーシートの書き方がわからない大学生
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大学の推薦入試で使う志望理由書の書き方① 一般的な構成

志望理由書は一般的に4段落構成です。

1段落目は導入として、簡単に「将来は△△(職業など)として社会に貢献したい。そのために○○について深く学びたく、●●大学▲▲学部■■学科を志望する」などと書きます。

2段落目きっかけとなる過去のエピソードや、自分なりに調べて考えたことを書きます。

3段落目どんな仕事をしたいか、どんな学びを大学でしたいかを書きます。

4段落目は、1段落目の内容を再確認するまとめです。

では早速、どんな落とし穴に陥りやすいか見ていきましょう。

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大学の推薦入試で使う志望理由書の書き方② 未来を語るのが志望理由書

志望理由書は「志(こころざし)」「望(のぞむ)という漢字が入っている通り、「未来」について書くことが中心となります。

先ほどの構成で言えば、3段落目が一番大切です。

陥りやすい不適切な構成2段落目の分量が多くなってしまうこと。

自分の過去は、当然自分が知っていることなので沢山書きやすいのです。

特に学部・学科や職業について調べが足りない、自分の未来のことを深く考えていないと、3段落目の分量が減ってしまいます。

3段落目に十分な情報を載せられるよう、自分の未来について深く考えておきましょう。

過去を語るのが自己PR

ちなみに、自己PRを書くよう求められたら、自分の過去を語りましょう。

自己PRは「明るい性格」や「真面目に物事に取り組む」といったことを書くのではありません。

自分が過去にどんな努力をして、どんな客観的評価を得たかを書きます。

客観的評価は別に全国大会○位といった成績でなくても良いです。

  • 部活動で○○のポジションになり、△△に練習方法を工夫して、チームで初めて1勝することに貢献した。
  • 文化祭で○○を担当し、来場者から「△△」と好評をいただいた。

自分の主観的な評価ではなく、数値的な評価第三者の声といった評価で締めくくると良いです。

自己推薦書に何を書けばよいのか?

自己推薦書を求める大学もあります。

自己推薦書で何を書くべきか、パターンごとに考えてみましょう。

自己推薦書+志望理由書を課す大学なら、

自己推薦書は自己PRの内容が中心になるでしょう。

自己推薦書のみの大学なら、

自己推薦書に志望理由書と自己PRの両方を含ませましょう。

大学から何を書くか指定されている場合は指示に従いましょう。

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大学の推薦入試で使う志望理由書の書き方③ 具体的に書こう

よく使いがちですが、できるだけ避けたいワードはこちらです。

  • 様々な
  • 幅広い
  • たくさんの

すべてあいまいな表現ですね。

読んでいる側の気持ちはこんな感じです。

「この表現なら誰でも書けるので、本気で入学したいかわからないな~」

「大学に入ってから何をやりたいかよくわからないな~」

集団面接

自分の過去を語る2段落目でも、自分の未来を語る3段落目でも具体的に書くよう意識しましょう。

特に自分の未来を語る部分は意識して具体的に書かないと、表現が抽象的になりがちです。

自分の過去のことはよくわかっていることなので、わりとすぐに具体的に書けることが多いです。

進路について下調べや自分がやりたいことがはっきりしているなら、具体的な言葉を意識してチョイスしましょう。

下調べや将来像がはっきりしていないなら、何か1つか2つでも将来やることを考えましょう。

具体的ってどういうこと??

「具体的」とよく聞くけど、何をどう直したらわからないと思うかもしれません。

例えば、こんな感じです。

沢山のコースを横断的に学べる

10種類のコースを横断的に学べる(数字で書く)

生じている社会問題

少子高齢化にともなう教育予算の削減の問題
(ニュースや調べた社会問題を1つか2つあげる)

マクロ経済を学ぶ研究室

マクロ経済を学ぶ○○研究室
(固有名詞を書く)

人気の漫画が32000冊以上読み放題【スキマ】

一発OKなんてほとんどありません

過去の高校生の例を読んでいて、一発OKなんてありませんでした。

勘の良い人で2~3回の書き直しでした。

時間がかかった人で、5回くらいの書き直しとなりました。

採点中の女性

一般的な添削と修正の流れはこんな感じです。

まず字数通りに書いてみる
具体的表現が少なくて、将来像がよくわからないので書き直し

具体的に書いてみる
→表現を具体的になると文字数が増えるので、字数がオーバー気味

一番相手に共感を得られる話に絞って、完成

志望理由書を書く時の落とし穴① 受験生の考えだけを書かない

よく下調べをした人は、「○○という社会問題について、私は△△と考える」と意見を述べられる人もいます。

しかし、志望理由書は小論文ではないので受験生の考えを問いたいわけではありません。

「(今考えていることを、)より大学での学修活動を通して深め、卒業後は○○(職業)として貢献したい。」と自分の未来の姿までつなげていきましょう。

志望理由書を書く時の落とし穴② 志望理由書は自分がアピールしたいことに執着しない

一生懸命アピールしても、大学の先生に共感を得られないことがあります。

極端な例ですが、文学部英米文学科を志望しているのに、国際経済について学びたいと書いても先生方に響きづらいです。

だって、分野が違うから。

大学の先生、未来の同僚、将来の職業のお客さんなどにとってメリットになることをアピールしましょう。

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大学のアドミッションポリシーを上手に使おう!

新クラスで初対面の人と趣味が同じだったら仲良くなれそうですよね。

大学も相手は人なので同じです。

大学側も価値観を共有できそうな受験生に入学してもらいたいです。

それを確認するのがアドミッションポリシーです。

嘘をつかない程度に、表現をアドミッションポリシーに寄せて書くとよいですよね。

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自分が社会の役に立つ側になることを意識しよう

高校生はお金を払ってサービスを受けることが多いです。

だから「貴学の○○が魅力的である」「公務員対策講座を実施してもらえる」といった授益的、受動的な表現を使いがちです。

こんな風に言い換えてみてはいかがですか?

貴学の○○が魅力的である

貴学の○○を学びたい

公務員対策講座を実施してもらえる

公務員対策講座を受講し、公務員として社会に貢献したい

誤解されないためにも、自分が大学というフィールドを経て、将来どんな活躍をしたいかが伝わる表現方法を使いましょう。

表現のワンポイント

文末の表現についてもう少し付け加えます。

「今の社会に○○が必要だと思います。」「必要だと感じます。」といった表現は好ましくないです。

「思います」「感じます」は個人的な感覚を表す言葉です。

個人的な思いではなく、「本当に社会に必要なことだ!」と伝えるために、「今の社会には○○が必要だ。」と言い切りましょう

もちろんその根拠となる下調べは大事ですし、具体的な説明もきちんと書きましょう。

志望理由書を書く時の落とし穴③ 本音と建前を使い分けよう

ここまで読んで、「そこまで本気ではないのに…」と思うかもしれません。

ここはグッとこらえて、本音と建前を使い分けましょう。

CMなどで企業も「お客様のために、一つでも多くのご要望に応えたい」と言うことはありますよね。

会社が要望に応えるのは、そこに利益が生まれることがわかる場合のみです。

要望に応えたくない訳ではないので、嘘ではありません

こういうのは本音と建前ですね。

ネガティブなことは書く必要がありません。

「まだ将来のことを具体的に決めていませんが、…」なんて書く必要はないのです。

不利なことは書かないでおきましょう。

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大学の推薦入試の志望理由書の書き方はいかがでしたか?

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今回の記事をを一通り読んだら、添削の回数を減らせるかもしれませんね。

最後まで頑張りぬいて、実を結ぶことを願っています。

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