中学校の時、現在進行形は「~している(ところ)」と勉強します。
しかし、高校ではそれだけでは説明できないことにも直面します。
この記事では以下の3つの側面で現在進行形について勉強してみましょう。
本によっては、もっと細かく意味が分けられています。
細かすぎると読むのが大変なので、3つに絞って話を進めてみますね。
自己紹介
英語の現在進行形の意味:継続性
よく中学校で勉強する意味です。
「動作の継続」を表します。
I am studying English.(英語を勉強しています)
この意味は一般的なので、ちょっとだけ派生した意味も紹介していきます。
継続性から派生した英語の進行形の意味:連続性
He jumped.(彼は飛び跳ねた)
この例は1回の跳躍を意味します。
こういった瞬間の動作を表す動詞の場合、進行形では繰り返しの動作を表すことがあります。
He was jumping.(彼は(何度も)飛び跳ねていた)
繰り返すことにより、全体として継続性を表すのです。
継続性から派生した英語の進行形の意味:躍動感
I’m lovin’ it.(お気に入り!)
マクドナルドの宣伝で広まった表現です。
こちらは単に、I love it.より躍動感がある表現と言われています。
感情を表す状態動詞で表れやすい意味です。
日本語訳をつけましたが、文字にするとイマイチ躍動感が伝わりづらいかもしれません。
なぜ、進行形が躍動感を表すのでしょうか。
進行形は「動作の継続」を表すと先ほど触れました。
動作が行われているということは、ボーっとしているより躍動的ですよね?
ということで、進行形は躍動感の意味につながっていきました。
英語の現在進行形の意味:一時制
進行形には継続性があると最初にお話ししました。
一方で、永遠に続けられる動作なんて、まずありません。
ということは、動作や行為を続けられるにしても、一時的になってしまうのです。
この一時制の意味は、状態動詞が進行形になるときに表れることが多いです。
状態動詞の進行形については、下の記事で詳しく書きました。
ぜひご覧ください。
英語の現在進行形の意味:非完結
進行形には動作の継続の意味があることは話をしました。
動作が継続しているということは、その動作は終わっていないということになります。
「今、家に帰っているところ」と言えば、家には到着していませんね。
つまり、動作は完了していません。
例を紹介しましょう。
The train is stopping.(電車が止まりかけている)
この場合、電車は動いています。
このように状態の変化を表す動詞がこの意味になりやすいです。
いくつか状態の変化と状態の違いを間違えそうな例を載せてみますね。
He is dying.(彼は死にかけている)
He is dead.(彼は死んでいる)
The leaves are falling.(葉っぱが(ヒラヒラと)落ちている)
The leaves are fallen.(葉っぱが落ちている(落ち葉がある))
非完結の意味から派生した英語の現在進行形の意味:未来表現
「終わっていない」という未完の意味から、
「これからのこと」つまり、未来表現を現在進行形で表すようになりました。
I am meeting Mary tomorrow.(私は明日メアリーに会う予定です)
未来表現についてはコチラの記事でまとまっています。
英語の現在進行形の意味|高校発展編のまとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
一つ一つバラバラに覚えていくよりは、多少整理できたのではないでしょうか。
皆様のご参考になれば幸いです。
また、「こんなことで困ってるー」などあれば、コメント欄にお願いします。
参考文献
江川泰一郎(19913)『英文法解説』金子書房. 東京.
Leech, G.(20043)Meaning and the English Verb. Longman.
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