オンライン英会話を学校で導入するときの注意点

英会話をしている男の子 学校の先生の仕事
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学校でオンライン英会話を導入するケースが増えてきました。

オンライン英会話はマンツーマンレッスンです。

ゆえに、生徒が英語を発する時間は長くなるメリットがあります。

今までの英語の集団授業では、一人一人の話せる時間が短いことが課題でした。

しかし、業者の方に話を聞いてみると、「あれ?!」と思ったり、「うーん…」と悩んでしまうこともあります。

今回は導入の際の注意点について解説していきます。

オンライン英会話の業者の方々には、このあたりの痒い所に手が届くとビジネスチャンスになるかも。

この記事をおススメしたい方
  • オンライン英会話の導入を検討している英語の先生
  • オンライン英会話を提供している業者の方々
隣の芝
隣の芝

自己紹介

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  • 担任は10年以上経験! 修学旅行の準備・引率、大学受験の指導経験もあり
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費用が一般のオンライン英会話より割高

学校で一括導入すると、1回のレッスンが500円以上になることもざらのようです。

ちょっと高いですね。

個人で契約すると、1日1回の月額定額プランで毎日取り組めば、1回あたり200〜300円くらいのようです。

この要因の一つは、毎日は学校の授業で利用しないということもあるでしょう。

また、これには個人利用にはない機能も導入することもあるでしょう。

  • 学校の既存の教育内容に合わせたレッスンプログラムの作成
  • 生徒の取り組み状況を教員が確認するための管理画面の利用
  • 授業の時間にクラスの全生徒の予約を入れる一括予約システムの利用
  • 通信トラブル、生徒が授業を欠席した時の対応をする営業スタッフの人件費 など

ちなみに、ウェブサイトでで業者による導入事例は見られますが、費用については問い合わせないとわからないことが多いようです。

1万円札
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サポート体制をよく確認しよう

個人利用では気にならないことでも、一括導入となると色々と運用面でサポートが必要なこともあります。

この辺りの痒いところに手が届くかも気になります。

パスワード忘れの対応は生徒が直接できる?

オンライン英会話は利用者一人一人にアカウントが付与されます。

学校一括導入でも同じことになります。

しかし、以下のようなことを言う生徒も少なくありません。

  • 「パスワードを忘れた」
  • 「IDとパスワードを入力してもログインできない」

特に、使い始める4月、夏休み・冬休み明けの9月・1月によく起こります。

こういった時に、生徒が直接、会社に問い合わせできる方が運営上スムーズです。

業者の窓口となっている担当教員が全て対応する形式だと、照会に時間がかかってしまいます。

クラスに1〜3人パスワード忘れ生徒がいて、1学年7クラスあるとします。

7人から21人くらいの対応をすることになりますね。

また、各クラスの教科担当は、授業が終わるごとに業者の窓口となる教員に照会の依頼をします。

結果、業者との窓口になる教員は、その都度の照会になり、やや煩雑になります。

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レッスンの一括予約はできる?

個人契約の場合は当然、各自の空いている時間にレッスンの予約をします。

しかし、学校で一括導入となると、「⚪︎月⚪︎日(月)の10:00からの1年4組の生徒37人分の一括予約をする」などという運用が便利です。

生徒が個人で予約をすると、

  • 生徒が予約すること自体を忘れる
  • 日時を間違えて予約してしまう

といったことが起こりえます。

行事予定によっては短縮授業など、授業の時間帯がズレるので柔軟な対応をしてもらえるのが嬉しいですね。

レッスンの振り替えはできる?

様々な事情により、無事にレッスンを終えられないことがあります。

  • 生徒が学校を風邪で欠席して、レッスンを受けられなかった
  • いざレッスンを始めようと思ったら、パスワード忘れでログインできなかった
  • 通信状況が悪くて、レッスンの途中で回線が切れてしまった
  • ヘッドセットのbluetoothが上手く接続でき、開始に時間がかかった

どこまで自己責任にするかは、意見が分かれるところですね。

こういったことでレッスンを受けられないときに、振替のレッスンを受けられるのか気になるところです。

振替レッスンができる有効期限の長さも気になります。

教室内で機材トラブルは、教員が対応することになります。

機械が苦手な教員も、この辺りの対応ができるのかということもポイントになりそうですね。

ヘッドセットを使う人
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生徒の取り組み状況に目を配れる?

管理画面の使い勝手も気になります。

  • 学校を休んだ生徒もきちんと代替レッスンを受けたか
  • 誰がどのコース、プログラム、レベルのレッスンに参加したのか
  • ネットで一括予約ができるか
  • 生徒の取り組み状況の評価制度はあるのか など

導入したものの、活用できていないともったいないですね。

教育に活きるシステムになっているか気になるところです。

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学校のwifiはオンライン英会話に耐えられる?

これはオンライン英会話の業者というより、校内のネット環境が整備されているかの話になります。

速度が不十分だと、レッスンが途中で途切れてしまう、会話が途切れてしまう、といったことが起こりえます。

オンライン英会話の業者の方は、導入前に十分な通信環境が整っているか調査に来てくれることも多いようです。

Wi-Fiがない

隣の生徒の声が入ってこない?

TOEFLや都立高校のスピーキングテストの話を聞くと、隣の受験者の声が聞こえてきて集中できないということもあるようです。

オンライン英会話も似た教室環境になると予想できます。

1つの教室で40人くらいの人が一斉に会話をする運用できるのか気になります。

オンライン英会話を学校で導入するときの注意点のまとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

オンライン英会話は、ネイティブの講師を雇ったり、街の英会話学校に比べれば安価に利用できます。

しかし、受講環境を整える点において、ユーザー側が準備することがあります。

学校で導入する際は、これらの点を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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