前回の記事で,学校の教員の一日を紹介しました。
空き時間は雑務をしていますということを書きましたが,雑務って一体何??と思うかもしれません。
(教員になる前は何でそんなに忙しくしているのか不思議でした)
今回は雑務のことを紹介していきます。
学校の教員は教科指導,担任,部活動顧問,校務分掌の仕事を兼務することが多いです。
すべて1つの記事にまとめると非常に長くなるので,授業編,担任編,部活編,校務分掌編に分けて投稿します。
仕事内容によって,ほぼ毎日やっていること,1週間に1度,1年に1度しかやらないことなど様々です。
授業の合間にやっている高校の英語教師の仕事① 授業の準備や事後処理
教える内容の確認,教え方の確認,資料の準備
もしかしたら先生は予習をしなくても全部わかっていると思うかもしれませんが,予習はします。詳しくは,教員が授業を準備する手順に書きましたので,そちらをご覧ください。
これはほとんど生徒の長期休暇中に済ませておく場合もありますが,直前でも確認して授業に向かいます。
小テストの作成・印刷・採点,定期試験の作成
この3つの中では採点が一番時間がかかります。
1人30秒くらいで採点しても,40人クラスでは20分くらいかかります。
その後,点数を教務手帳やExcelに記録すると全部で25分くらいはかかります。
採点は生徒が受験しなければできない仕事なので,生徒の長期休暇中などにやっておくことができません。
溜めると,どんどん追いつかなくなりますし,職員室にそんなに答案用紙を置いておくスペースもありません。
溜めないように返却していきます。
作成はテストメーカーという自動作成のソフトがあるので,そこまで時間をかけなくても作れます。
定期試験も授業の合間に作成します。
ただ,先ほど触れたテストメーカーは細かい調整まではできないので,基本的にはオーダーメイドです。
宿題の確認
宿題を集めるタイミングは週明け,長期休暇明けが多いので,これも前もってチェックすることができません。
また,職員室の置く場所も限られています。
手際よく確認印を押し,Excelなどに提出状況を記録して,返却します。
授業の合間にやっている高校の英語教師の仕事② 授業以外の教科の仕事
スピーチコンテスト、英検、海外語学研修などの行事の準備
英語科は行事が多い教科です。
こういった行事の準備や事後処理は授業の合間の縫ってやっています。
準備をする部署がきちんと決まっていれば、英語科の負担は分散されます。
しかし、「英語のことは英語科で」となっていたら英語の先生が準備をします。
教材選定
教科書、副教材が固定されていない場合は、授業の合間を縫って見本に目を通します。
出版社の営業の方が来校する際には教材について詳しくお話を伺います。
予算案の作成
各教科の予算案を作成するのも授業の合間です。
必要なものを整理して、予算案を策定します。
シラバスの作成、シラバスの検証
年間の授業計画のことをシラバスと言います。
生徒に配布したり、学校のウェブサイトに掲載したりします。
扱う内容はあまり変わりませんが、使用教材の中身が変わるとシラバスも変えなければいけません。
また、シラバス通りに教科指導を進められたか検証報告書も作成しなければいけません。
高校の教員が授業の合間でやっていること(英語教師編)のまとめ
今回は授業に関係することをまとめました。
生徒は学校にいる時間の大半を授業に費やしているので,その裏側も想像しやすかったかもしれません。
もし教員が1日をどう過ごしているかにご興味のある方は担任,部活,校務分掌の仕事も同時にやることをイメージしてみてください。
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